2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21249013
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
萩原 正敏 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10208423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 欽司 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80397455)
武内 章英 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90436618)
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Keywords | 神経発生 / mRNA / 大脳皮質 |
Research Abstract |
マウスの大脳皮質形成をモデルとして、エクソンの網羅的発現解析により、神経分化・成熟過程で起こる遺伝子の発現様式の変化をスプライシングパターンおよびRNA結合蛋白発現量に注目したプロファイリング解析を行い、スプライシング制御を受ける遺伝子の同定と制御メカニズムの解析およびスプライシング制御因子の同定を目的とした。大脳皮質発生に重要な役割を果たすことが明らかとなったスプライシング制御因子に関しては、CLIP法にて標的RNA群を同定し、組織特異的遺伝子ノックアウトマウスを解析することにより、大脳皮質形成過程を規定するスプライシング暗号の全容解明と神経発生・大脳形成メカニズムの解明を目指した。 神経発生特異的スプライシングの総合的解析のため、発生過程の大脳をlaser capture microscopeにより神経幹細胞および分化神経細胞の領域に切り分け、そこからtotal RNAを抽出し、Exon Array解析を行った。この解析により、神経発生特異的に選択的スプライシング制御を受ける全遺伝子が抽出され、さらに神経分化過程で発現変動するスプライシング制御因子が同定された。一連の解析から、神経発生特異的スプライシング制御がどのような分子群を包括的に制御しているのを明らかにした。免疫組織学的解析によりスプライシング制御因子の発現プロファイリングを行い、個々の因子の機能の推定を行った。これらのスプライシング制御因子のノックアウトマウスの解析を一部行い、遺伝子変異マウスの脳を分化マーカーおよび機能マーカーを用いて組織学的に解析することにより、その機能の一端を明らかにできた。機能解析で異常を生じた神経系の解析から、スプライシング制御機構の異常によって引き起こされる中枢神経系疾患の病態解明につながる知見を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)