2010 Fiscal Year Annual Research Report
地域住民コホートに基づく生活習慣要因と炎症・糖尿病に関する分子疫学研究
Project/Area Number |
21249044
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古野 純典 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70128015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高柳 涼一 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30154917)
大中 佳三 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (30325518)
山本 健 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (60274528)
足立 雅広 九州大学, 大学病院, 助教 (00419516)
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Keywords | コホート研究 / 炎症 / 糖尿病 / CRP / ビリルビン / コーヒー |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、生活習慣病予防を目指したコホート研究(九州大学福岡コホート研究)の追跡調査により疾病罹患データの整備を図り、基礎調査データの横断研究により炎症及び2型糖尿病の関連要因を明らかにすることである。コホート研究の2次調査では、4,739名に対して調査協力依頼をおこない、4,066名(70%)から郵送調査への回答が得られた。採血検査には3,768名(67%)が応じた。累積の2次調査依頼件数は8,259名となり、郵送調査と採血検査の協力者数はそれぞれ6,521名(79%)と6,118名(74%)に達した。平成22年6月に実施した住民基本台帳閲覧調査にもとづく平成21年12月末現在の消息内訳は、福岡市東区在住12,270名、福岡市東区転出409名、死亡263名及び国外移住6名であった。従って、2次調査対象者としては、4,000名余りが残っていることになる。基礎調査に基づく横断研究では、糖代謝指標ヘモグロビンA1cについて解析をすすめ、喫煙が糖尿病リスクを高め、飲酒が予防的であることが明らかになった。しかし、コーヒー飲用と糖尿病との関連は明らかではなかった。また、コーヒー飲用とCRP値との予防的関連はγ-GTP高値者で顕著であったが、ビリルビン値の違いによる影響はみられなかった。遺伝子解析では、3,000名の無作為抽出サンプルについて、炎症性サイトカインIL-1β遺伝子多型(rs1143627、rs16944)、抗酸化系酵素MnSOD (rs4880)及びカタラーゼ(rs1001178)の遺伝子多型解析が終了した。
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Research Products
(5 results)