2011 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト化アクティブモデルマウスによる水疱性類天疱瘡の発症機序解明と新規治療法開発
Project/Area Number |
21249063
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
清水 宏 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00146672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西江 渉 北海道大学, 大学病院, 講師 (20443955)
阿部 理一郎 北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (60344511)
秋山 真志 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60222551)
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Keywords | 自己免疫疾患 / 水疱性類天疱瘡 / 17型コラーゲン / ヒト化マウス / 疾患モデル動物 / CHO細胞 / NOD-Scid |
Research Abstract |
1)17型コラーゲンヒト化免疫不全マウスの作成 水疱性類天疱瘡(BP)のヒト化アクティブマウスモデル樹立のため、BPの自己抗原である17型コラーゲン(COL17)ヒト化マウスと免疫不全マウスを交配し、COL17ヒト化免疫不全マウスを作成中である。これまでRag2ノックアウトCOL17ヒト化免疫不全マウスを作成したが、BP患者末梢血移植を行う最終目的のため、NOD/scidマウスとのバッククロスを進めた。現在、99.5-100%までNOD/scidバックグラウンド(マイクロサテライトマーカーによる解析)がすすんだCOL17ヒト化マウスを作製した。 2)BP患者末梢リンパ球の採取と応用 本研究の最終目的は、BP患者末梢血をCOL17ヒト化-NOD/scidマウスへ移植し、極めてBP患者に類似した新しいモデルを作製し、病態解明と新規治療法開発を行うことである。実際のBP患者末梢血移植に先行しBP患者末梢血の不死化を試みた。EBウイルスにより、抗COL17 IgG抗体を持続産生するBP患者末梢血不死化B細胞クローンの樹立に成功した(Li Q, et al. J Immunol 2010)。このB細胞クローンを完全COL17ヒト化-NOD/scidマウスへ移植したが、十分な抗COL17抗体産生が得られなかった。そこで、抗ヒトCOL17-IgG4抗体を持続的に産生するCHO細胞を作製し完全COL17ヒト化-NOD/scidマウスに移植したところ、移入した細胞は生体内に生着し、血清中に抗ヒトCOL17-IgG4の産生が確認された。今後、このCHO細胞移入BPモデルの詳細な解析と、実際のBP患者末梢血移植を行うことで作製するBPモデルの解析を行い、新規治療法開発・病態メカニズム解明へ応用する。
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Research Products
(4 results)