2012 Fiscal Year Annual Research Report
革新的な三次元培養装置を用いた血管化ヒト膵島再構成法の開発
Project/Area Number |
21249071
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
谷口 英樹 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70292555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 直人 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (50301081)
上野 康晴 横浜市立大学, 医学部, 助教 (60375235)
鄭 允文 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80404995)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 幹細胞 / iPS細胞 / 糖尿病 / 膵島移植 / 三次元培養 |
Research Abstract |
前年度から引き続き、我々が開発したヒト血管ネットワーク再構成技術を用いて、ヒト血管内皮細胞・間葉系幹細胞の存在下で膵β細胞の三次元培養を実施した。その結果、膵島スフェロイドの周辺へ血管様構造が取り囲む形態を取る三次元構造体を再現性をもって自律的に創出することに成功した。In vitroにおいて形成された三次元的な血管化膵島スフェロイドを、免疫不全マウスクラニアルウインドウ内へ移植することにより、内部にヒト血管ネットワークを有する膵島様構造体を再構成することが可能であることを再現性を持って確認した。次に、免疫不全マウスの生体内において形成された膵島様構造体が血糖降下作用を有するのか否かを検討することを目的として、任意に糖尿病状態を惹起することの可能な遺伝子改変免疫不全マウス(Ins-TRECK/scidマウス)への移植実験を試みた。その結果、三次元培養法により作成した膵島様構造体に明らかな血糖降下作用があることが判明し、糖尿病モデルマウスの治療が可能であることが示された。現時点においては、膵β細胞を単独で移植する場合と膵島様構造体を移植する場合とを比較して、膵島様構造体移植に定量的な優位性を示し切れていないが、今後、移植条件を至適化することにより、本法の優位性を明確化したいと考えている。また、模擬的な微小重力環境を創出可能な2軸回転型の三次元培養装置を用いて、多数の膵島様構造体をin vitroで創出可能な手法を開発した(Tanaka H, et al: The generation of pancreatic β-cell spheroids in a simulated microgravity culture system. Biomaterials 34:5785-5791,2013)。今後、膵島様構造体の大量創出法の開発へ発展することが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)