2009 Fiscal Year Annual Research Report
小児重症心不全の治療成績向上のための補助循環システムの開発に関する総合的研究
Project/Area Number |
21249076
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
巽 英介 National Cardiovascular Center Research Institute, 人工臓器部, 部長 (00216996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
妙中 義之 国立循環器病センター研究所, 研究所, 副所長 (00142183)
増澤 徹 茨城大学, 工学部, 教授 (40199691)
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Keywords | 小児重症心不全 / 補助循環 / 機械的循環補助 / 補助人工心臓 / 経皮的心肺補助 / 抗血栓性 / VAD / PCPS |
Research Abstract |
本年度は、1)臨床的検討として、国立循環器病センターで施行した先天性心疾患患者に対する補助循環35例について解析した。その結果、患者合併症としては出血および感染症に対する対策が、装置の改良については抗血栓性・長期耐久性の獲得が今後の課題であることが明らかとなった。2)小児用補助循環システムの研究開発に関して、2-1)小児用PCPSシステムについては、国立循環器病センター臨床部門/研究所の連携の元で仕様検討と試作を進めた。人工肺には研究所で開発されたニプロ製BioCube2000を、遠心ポンプにはヨストラ製RotaFlowを用い、全血液接触面は我々が開発したT-NCVCコーティングを施した。血栓好発部位である回路コネクター部には、内面の段差なしに内径を漸減させるSmooth connecting tubeを新たに開発・採用した。試作回路の充填液量は147mlと極めて少量で、乳児に対して血液無充填でのセットアップも可能であると考えられた。2-2)体外設置式空気圧駆動型VADについては、東洋紡製国循型の小児用拍動流型VAD(M型)は既に製造承認が得られているが、現在は生産されていない。そこでM型VADの臨床使用を可能とすべく改良試作に着手した。抗血栓性向上および設定流量の増大を目指して、ポート形状の大口径化、人工弁のSorin 23mmへの変更、ダイヤフラムクリアランスの再設定を行った。循環模擬試験では、拍動数80/min時で流量3.4L/min(従来型:2.4L/min)が得られた。今後、T-NCVCコーティングを施して抗血栓性を高め、前臨床試験を経て可及的早期の臨床応用を目指す。2-3)乳児用遠心式VADに関しては、茨城大学との共同研究開発により、まず基本設計と一次試作を完成させた。in vitro試験による評価では十分の駆出性能が得られたため、引き続き小型化を中心に開発を進める予定である。
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[Presentation] Development of a power supply unit for a compact wearable pneumatic-VAD drive unit2009
Author(s)
Homma A, Taenaka Y, Tatsumi E, Akagawa E, Lee HS, Takewa Y, Mizuno T, Tsukiya T, Katagiri N, Kakuta Y, Shimosaki I, Mukaibayashi H, Katano K
Organizer
American Society for Artificial Internal Organs(55)
Place of Presentation
Dallas
Year and Date
2009-05-28
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