2009 Fiscal Year Annual Research Report
レバノン・シリア移民の創り出す地域-宗派体制・クライエンテリズム・市民社会
Project/Area Number |
21251003
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
黒木 英充 Tokyo University of Foreign Studies, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 正人 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90242073)
鈴木 茂 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (10162950)
真島 一郎 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (10251563)
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Keywords | 地域研究 / 移民 / 人類学 / 歴史学 / 政治学 / 中東 / レバノン / 広域 |
Research Abstract |
初年度は、問題関心を同じくしつつも専門の・地域・方法輪を異にする研究分担者・連携研究者が共通の理解の基盤を形成し、今後3年余りにわたる研究期間を有効に活用するための準備を行うものと位置づけた。 そりため、5月28日、6月25日の2回にわたって、東京外大AA研において、研究分担者・連携研究者・(国内)研究協力者全員による研究会を開催し、海外調査の実際め打ち合わせ・調整と、レバノン・シリア移民に関する先行研究の検討を行った。またさらに各自のフィールド(中東、中南米、西アフリカ、東南アジア・東アジア)における同移民に関する既知の情報を提供し合った。 こうした準備を踏まえた上で、8月上旬に研究分担者・連携研究者・(国内)研究協力者全員がレバノンに渡航した。そこでは、海外研究協力者の一人が所属するノートルダム大学レバノン移民研究センターを訪問、情報交換のための研究会を開催すると共に、2日間にわたり同センターが所蔵する研究書籍・文献・デジタルデータを広範に収集し、なおかつ同センターを訪問中め海外研究者も含めた研究スタッフとの交流を深め、移民のネットワークを俯瞰する作業を行った。またレバノン各地の移民送出元となった農村の調査を行った。その後、黒木はフランス・イギリスヘ、鈴木はブラジルヘ、飯島(連携研者)はカナダ・メキシコに向かい、9月にかけて各地での移民調査に従事した。また1月には真島がセネガルヘ、2月には三尾(連携研究者)がベトナムに渡航して各地の移民の活動状況について、比較の視点も導入して調査を行った。3月には黒木がイギリスにて補充調査を行っと。 これらの調査を経て、基盤的な情報収集が十分になされ、2年度目以降の個別調査のための準備が整うと共に、新たな問題発見が可能となった。
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Research Products
(22 results)