2012 Fiscal Year Annual Research Report
レバノン・シリア移民の創り出す地域-宗派体制・クライエンテリズム・市民社会
Project/Area Number |
21251003
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 茂 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10162950)
飯塚 正人 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90242073)
眞島 一郎 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (10251563)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 宗派紛争 / パトロン・クライエント関係 / 市民社会 / 在外投票権 / 移民文学 / 記憶 / ディアスポラ / 内戦 |
Research Abstract |
4年目に当たる当該最終年度は、従来の調査において残った課題を追究する海外調査と補充的な資料収集、海外の研究協力者による統合的テーマの講演会、ならびに成果の社会還元の試みを行った。 4月:参加者全員による研究打ち合わせ会議を開催、調査研究計画についてすり合わせ。6月:映画会議を開催し、本科研メンバーが政策に協力したアルゼンチンのレバノン移民ドキュメンタリー「Beirut-Buenos Aires-Beirut」の上映と解説、議論の場を設けた。8月:研究代表者・黒木、分担者・鈴木・真島がブラジルにて、引き続き真島がセネガルにて、連携研究者・飯島みどりがコロンビアとメキシコにて聴き取りと文書資料調査。12月:レバノンの研究協力者・Houraniによる在外レバノン人(移民)の選挙権問題に関する講演会の開催。2月-3月:研究協力者・池田のカナダ、連携研究者・飯島のアルゼンチン、代表者・黒木と分担者・鈴木によるフランスにおける聴き取り調査と資料収集。 6月の映画会議では駐日レバノン大使、元駐レバノン日本大使3名も出席したほか、8月のブラジルではマロン派教会にて分担者・鈴木がレバノン人主教から本科研の活動に関するインタビューを受け、衛星放送で放映されなど、成果を活字以外の形で社会に向けて発信する試みがなされた。 12月の講演会では、本科研の副題「宗派体制、クライエンテリズム、市民社会」のすべてを横断する問題として在外レバノン人の投票権問題を扱うことができた。移民が本国の政治システムそのものに影響を及ぼす可能性と、その局面における国際的なパワーのせめぎ合いに関して明瞭な見通しを得ることができた。また最後を締めくくるフランス調査では、シリア内戦が移民に及ぼす影響について直接の知見を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(29 results)
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[Book] 明石書店2013
Author(s)
黒木英充(編著)
Total Pages
約440
Publisher
シリア・レバノンを知るための64章
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