2012 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上国教育研究の再構築:地域研究と開発研究の複合的アプローチ
Project/Area Number |
21252007
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山田 肖子 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (90377143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 美奈 名古屋大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30298442)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 比較教育学 / 地域研究 / 教育開発 / 研究手法分析 |
Research Abstract |
日本における比較教育学は、地域研究型、開発研究型、制度研究型等、異なるアプローチによる研究伝統がそれぞれ独自に発展してきているが、相互に補完できる点や、実際には非常に類似した調査をしている者も多い。そこで本応募調査では、既存研究をマッピング、カテゴリー化したうえで、両アプローチの長所、短所を踏まえて、開発研究者と地域研究者がチームでフィールドワークを行い、各国でのマクロ-ミクロ分析の組み合わせと国別事例の横断的分析により、手法の展開と教育課題への対応を試みてきた。 本研究では、多くの途上国で同時に起きている政策変更が、教育行政の末端であり、受益者である村の教育ニーズや実態とどのように整合、不整合を起こしているかについて、「教育開発研究」で主に行なわれる政策や学校サイドの視点と、学校を社会から切り離さず、社会のダイナミズムの中に位置づけて理解しようとする「地域研究」的視点を組み合わせて分析している。 4年目にあたる平成24年度は、比較教育学における既存研究のマッピング及び、様々な手法やディシプリンのバックグラウンドを持つ研究者による、比較教育学の多面的な分析書の出版に向け、最終調整を行った。この本は、「比較教育学の地平を拓く:多様な学問観と知の共働」というタイトルで東信堂から平成25年2月に刊行された。 また、開発研究者と地域研究者による共同フィールドワークは、モルディブ国で4回にわたって行われ、その成果は平成25年2月に、モルディブ国における成果報告会で発表された。この報告会は、教育省主催で行われ、冒頭には教育大臣が挨拶し、テレビや新聞で報道されるなど、当該国でも強い関心を持って受け止められた。ここで発表した内容に基づき、関係した5名の研究者がそれぞれ学術誌(英・和文)に論文を投稿するほか、25年度に繰り越した予算で和文での報告書も作成予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)