2009 Fiscal Year Annual Research Report
第四紀後期の東南極氷床変動史の復元と地球環境変動システムの解明
Project/Area Number |
21253001
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Section | 海外学術 |
Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
三浦 英樹 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (10271496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅沼 悠介 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (70431898)
奥野 淳一 国立極地研究所, 研究教育系, 特任研究員 (00376542)
川村 賢二 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (90431478)
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Keywords | 東南極氷床 / 氷床変動 / 地球環境変動システム / 中期更新世 / 氷河地形 / セール・ロンダーネ山地 / 第四紀 / モレーン |
Research Abstract |
平成21年度は第51次南極地域観測隊に参加し、セール・ロンダーネ山地の地形地質学的野外調査と宇宙線照射年代用岩盤試料を採取した。セール・ロンダーネ山地における野外調査の風化度評価の結果から、氷食された地形面は古い方から4つのステージ(ステージ1、ステージ2、ステージ3、ステージ4)に分けることができた。採取した試料は、ニュージーランド・カンタベリー大学において石英を抽出する前処理方法の訓練を受けた上で石英の抽出を行い、ニュージーランド地質核科学研究所において、ベリリウム10とアルミニウム26の分析を行った。このうち、アルミニウム26の分析は前処理中の不純物の混入の可能性があり年代を得ることはできなかったが、ベリリウム10については、約200万年前から約数千年前までの露出年代が得られた。今後、石英抽出のための前処理技術について再検討を行った上でアルミニウム26の分析を行うことで、これまでに得られたベリリウム10の分析値と合わせて、より正確な露出年代や侵食速度について考察を行い、本研究の目的である、(1)過去の東南極氷床が変動した範囲・高度と時代の決定、(2)東南極氷床が変動する原因の解明、(3)東南極氷床変動が陸上風化環境、海洋環境の変化を通じて地球規模の環境に与えた影響の評価、に対して考察して行く予定である。
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Research Products
(12 results)