2009 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェアプロダクトラインの構築・保守方式の確立に関する研究
Project/Area Number |
21300010
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
深澤 良彰 Waseda University, 理工学術院, 教授 (30120934)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鷲崎 弘宜 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (70350494)
白銀 純子 東京女子大学, 現代文化学部, 准教授 (00329161)
久保 淳人 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 助教 (10454026)
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Keywords | ソフトウェア工学 / プロダクトライン開発 / オブジェクト指向 / アクセシビリティ |
Research Abstract |
本年度は、本研究プロジェクトの初年度であり、本研究を特徴付ける各要素技術についての基本的な研究を行った。 (1)コアアセットの表現法については、これまで提案してきたZachmannフレームワークに活用法についての見直しを行い、今後の基礎となる情報を作成した。 (2)フレームワークのスコーピング技術については、これまでに発表されている手法についてのサーベイを行った。 (3)コアアセットの品質特性を明確にするために、コアアセットに含まれる可能性のある、アーキテクチャ、コンポーネント、仕様書、テストケース、ツールなど、ソフトウェア開発のライフサイクルで作成または利用されるあらゆる成果物についてのメトリクスに関する研究を行った。我々は、すでに、コンポーネント、パターン、フレームワークに対して、各々メトリクスを提案し、その有用性を検証してきている。これらを、さらに多くの種類のコアアセットに広げるとともに、それらから構成されるプロダクトラインのメトリクスを提案した。 (4)プロダクトラインが対象にしている市場、利用技術、組織は、時間の経過と共に変化する。また、コアアセットを利用した製品開発を通して、コアアセットへの修正や拡張の要望も蓄積される。すなわち、プロダクトラインは固定されたものではなく、進化させていく必要がある。今年度はこの点についての論文調査にとどまった。 (5)実用規模のプロダクトラインとして開発する障がい者支援プロダクトラインを本研究プロジェクト中に開発する。これにより、たとえば、聴覚障がい者に対しても、視覚障がい者に対しても、障がいの程度によって、さまざまな機能を有した多くのバージョンを提供できる。本年度は、この一部として、大量の数値データ(一般的には、Web上でグラフ表現されているようなもの)を音声表現して示すシステムの完成度を上げた。
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