2011 Fiscal Year Annual Research Report
大規模分散環境を用いたP2Pネットワーク流通ファイル制御システムの研究
Project/Area Number |
21300020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中尾 彰宏 東京大学, 大学院情報学環, 准教授 (60401238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坐畠 智 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 准教授 (30361744)
川島 幸之助 東京農工大学, 大学院工学研究院, 教授 (90345330)
宮村 浩子 独立行政法人日本原子力研究開発機構, システム計算科学センター, 研究員 (20376859)
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Keywords | P2Pネットワーク / オーバーレイネットワーク / トラヒック制御 / ネットワーク可視化 |
Research Abstract |
本研究では,P2P ファイル共有ネットワークを対象とし,流通するファイルおよびトラフィックを制御するために,偽のファイル,および,偽のメタ情報(ファイルの位置情報)を能動的にP2P ネットワークに流すポイズニングと呼 ばれる手法の開発とその有効性を実ネットワークにて実証実験を行うことを目的としている。 今年度は、流通するファイルおよびトラフィックを制御するために、従来型のポイズニングによりファイルの拡散の抑制とトラフィック量の抑制という観点だけではなく、P2Pトラヒックのローカライゼイション(局所化) によりトラフィック量の削減を実現する手法を新規開発した。また、制御の効果・特性をより明らかに把握するために、P2Pネットワークの情報を効率的な制御方式に役立てる可視化手法を新規開発し、平成23年度から繰り越して予定していた研究計画を完遂した。 より具体的には、まず、前者のP2Pトラフィックのローカライゼーションでは、BitTorrentを対象とし、制御ピアと呼ばれる制御を目的として参加するノードから、与えられたピアに対して近隣のピア情報を交換メッセージにより注入する方式を考案し、各ピアがより近隣のピアとトラフィック交換をする機構により、アプリケーションを改変することなく、ISP間を流れるトラフィックを削減することが可能となった。また、後者の可視化技術では、P2Pネットワークを構成するピアをAS毎にクラスタリングし、AS間のProvider-Customer関係に基づいて、ピア間の接続関係が常に山形に表示されるような3次元可視化手法を新たに考案し、P2Pネットワーク全体の構造を把握すると共に、トラフィックの制御効果を確認し、制御方式の改善をするためのツールを開発した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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