2011 Fiscal Year Annual Research Report
社会活動のネットワーク化を実現するコミュニティ指向ネットワーク
Project/Area Number |
21300022
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
今瀬 真 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30346176)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大崎 博之 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (00294166)
小泉 佑揮 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (50552072)
|
Keywords | インターネット高度化 / ネットワーク / 通信工学 / ネットワークアーキテクチャ / コミュニティ |
Research Abstract |
さまざまな社会活動の基礎となっているのは、人と人によって構成される「コミュニティ」である。そこで本研究課題では、社会学的なアプローチを用いることにより、人と人によって構成されるコミュニティの活動を自然な形でネットワーク上にマッピングできる、「コミュニティ指向ネットワーク」の実現を目的とする。人と人によって構成されるコミゴニティに対して、柔軟かつ効率的な通信環境を提供するためのネットワークアーキテクチャの設計および基盤技術の確立を目指す。平成23年度は、「コミュニティ指向ネットワーク」実現のための3種類の基盤技術(エンティティ制御技術・コミュニティ制御技術・セマンティック通信技術)のうち、エンティティ制御技術・コミュニティ制御技術・セマンティック通信技術それぞれについて研究を実施した。エンティティ制御技術として、クラウド上のライブマイグレーションによる制御とネットワーク上のトラヒックエンジニアリング間の総合干渉に関して解消方法を提案し、その有効性を検証した。また、それらの統合制御に関してシミュレーションを通してその有効性を検証した。コミュニティ制御技術として、対面ネットワークを対象としコミュニティ参加者の交流関係推測手法の有効性を検証した。さらに、セマンティック通信技術として、コミュニティ単位での閉域性を実現できるコンテンツセントリックネットワークのアーキテクチャの実装・評価を実施した。また、コンテンツセントリックネットワークおけるキャッシュの利用効率を向上させる手法を提案しその有効性を検証した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
エンティティ制御技術・コミュニティ制御技術・セマンティック通信技術それぞれについて、おおよそ当初の研究計画通りに進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
コミュニティ指向ネットワークの実現に向け、エンティティ制御技術・コミュニティ制御技術・セマンティック通信技術の統合技術を中心に研究を推進する。
|
Research Products
(14 results)