2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21300026
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
村山 優子 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (20264955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 義仰 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (80468115)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ネットワーク / セキュリティ / 安心 / トラスト |
Research Abstract |
本研究では, 情報システムの利用者の主観的感情としての安心を, セキュリティや安全性 (safety), 信頼性を網羅する複合概念であるトラスト(trust)の感情部分を安心と位置づける. 今後, 質問紙調査等により, セキュリティや安全性等のトラストの各概念における安心の要因や構造を明らかにして行く. 安心の要因や構造が明確になれば, 情報社会におけるシステムやサービスの安心度合いという指標を作ることも可能となる. さらに, これらの安心の要因の望ましい応用である真の安心に関し, 医療や災害時等緊急時において相手を安心させるコミュニケーション技術等について研究する. 他方, 望ましくない応用については虚偽の安心問題とし, 情報社会の詐欺行為等について, 何故, 人を安心させてしまうのかについても分析し, その対策を考えて行く. 平成24年度は, 前年度に引き続き,災害情報提供についての偽りの安心と, 真の安心を考えた. 虚偽の安心については,震災時に起きたソーシャルネットワーキングサービス(SNS)における誤報について調査を行い,誤報拡散の理由を検討した. 特にTwitterにおけるRetweet機能に着目し,何故他者からの情報を転送してしまうかについての質問し調査を行い,内容への興味が重要となることが判明した.今回は,100名程度の調査であったが,今後,大規模調査を行う必要がある. 情報セキュリティについての安心感については,要因の検証を行うとともに,安心の構造モデル化を行った.今後,モデルに基づき,虚偽の安心の原因を追究し,効果的な対策案を提案して行きたい. 安心の応用分野として, 災害支援当事者間の意思疎通である「災害コミュニケーション」という新たな研究分野について,トラストとの関連が判明した.今後,災害時に関係者に必要とされるトラスト処理を解明して行きたい.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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