Research Abstract |
平成21年度の「動画像自動検索・分析・配信を実現するユビキタス・アクティブ・知識ペースシステム」に関する研究課題として,研究代表者,および,研究分担者,研究協力者らは次の3項目の研究・開発を実施し,実現成果として,"ユビキタス・アクティブ・知識ベースシステム"のプロトタイプシステムを構築し,実証実験を行った. (実現成果1)ユビキタス・センサ群を用いた災害・異常現象の自動センシング(HOPプロセス),センシング内容の分析と事象判断と知識ベースからの関連必要情報の自動獲得(STEPプロセス),および,災害・異常現象発生時の監視,警告情報を必要とする対象サイト(対象者)の自動検知と自動情報伝達(JUMPプロセス)という3プロセス,"遠隔HOP-STEP-JUMPプロセス"からなる遠隔の3地点連携情報伝達を行う自動監視・分析・警告配信システムモデルを確立し,実験プロトタイプ・システムを構築した. (実現成果2)本システム実現に関する学術的成果として,6件の雑誌論文の発表,4件の国際学会における招待講演発表、13件の国際学会発表(査読有り),2件の国際ワークショップ発表(査読無し),および,7件の国内学会発表(査読無し)を行った.特筆すべき成果として,データベース分野における著名な国際学会であるDASFAA 2010において,実現したシステムに関するデモンストレーション発表を行い,Best Demo Awardを受賞した. (実現成果3)災害・異常現象の被害防止・検出に関連する意味空間,および,意味検索機構として,災害・異常現象の被害防止・検出に関連する4分野(治水,地震,火災,医療)に渡る情報源を対象とした迅速な情報獲得による早期問題発見のための意味的連想検索,データベース間統合,分析,自動情報配信機構を構築し,状況の自動分析を伴った意味的情報配信を実現した.
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