Research Abstract |
平成23年度は,以下の項目について検討を行った. 1.平成22年度に開発した位相限定相関法の4つの基本技術「大局的画像変換パラメータの高精度推定アルゴリズム」,「サブピクセル対応点探索アルゴリズム」,「帯域制限型位相限定相関法による画像照合アルゴリズム」,「位相ベースPCAによるパターン認識アルゴリズム」に基づく,科学技術計算言語MATLABおよびC/C++言語において利用可能な位相限定相関法ツールボックスを整備し,さらに,さまざまなアプリケーションのための標準化したサブプログラムの開発を検討した. 2.平成22年度に実験的検討を行った5つのアプリケーション(1)能動型計測に匹敵する精度を有する受動型3次元計測技術を自動車向け画像センシング,ヒューマンインターフェース,人体の3次元キャプチャ,文化財のアーカイブ化,(2)高品質な画像・映像の生成・処理・提示技術を超解像による映像のフォーマット変換,環境適応型映像プロジェクタ,web画像検索による仮想画像合成,(3)高精度・高速マシンビジョン技術を電子顕微鏡のための画像解析,工業市場向け超高速画像認識システム,(4)バイオメトリクスデータのロバスト照合による高信頼個人認証技術を掌紋照合,虹彩照合,2次元および3次元顔照合,歯科X線画像照合,(5)医療用多次元画像解析技術をCT・MRIなどの医療用3次元データへの高精細テクスチャマッピング,3次元位相限定相関法と非剛体レジストレーションについて,1.のツールボックスを用いて開発するとともに,実用化の可能性を検討する. 3.平成22年度に検討した,プログラマブルDSPをターゲットとしたソフトウェアライブラリおよびMALTABからのコード生成環境およびFPGAやASICをターゲットにしたシグナルプロセッサの高水準合成環境の実験的評価を行った.
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