2009 Fiscal Year Annual Research Report
究極の次世代型分解能を有するセンシング・ソフトウェア基盤技術に関する研究
Project/Area Number |
21300064
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
廣林 茂樹 University of Toyama, 大学院・理工学研究部(工学), 教授 (40272950)
|
Keywords | 信号処理 / フーリエ変換 / 分解能 / センシング |
Research Abstract |
本申請研究では、周波数解析が利用されているセンシング分野を中心に、応用分野の開拓を行い、申請者が発明した究極の周波数分解能を有する信号解析法を用いて、センシング・ソフトウェアの基盤技術を開発している。特に、音に代表される1次元信号以外にも、2次元信号(画像など)や、3次元信号(映像など)、4次元信号(立体映像など)の解析ソフトウェアを開発し、これらの精度検証を行うことを目指している。 本年度に関して主として、以下の通り、2つの項目に対し研究を行った。 音の解析に関しては、弦の微小な揺らぎを多点録音装置や超高速ビデオカメラなどを用いた光学機器と収音を併用することにより、微細な周波数変動形の信号を捉え、その周期成分の変動要因を特定することを行った。また、時々刻々周期が変化するような複雑な信号に対してもモデル化を行い、耐ノイズ性能に対して基礎的な精度検証を行った。 多次元解析に関しては、分析窓形状に依存せず、分析窓を越えた周期も特定できる解析ソフトウェアを開発した。本ソフトウェアにより、移動物体やその背景など個別に切り出し、多次元スペクトル上で映像に映し出された物体動きを正確に抽出することに成功した。多次元スペクトル空間上では、画像や映像の補間を高精度に行うことができ、スケーラブルな符号化技術のための基礎データを収集することができた。
|