2010 Fiscal Year Annual Research Report
究極の次世代型分解能を有するセンシング・ソフトウェア基盤技術に関する研究
Project/Area Number |
21300064
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
廣林 茂樹 富山大学, 大学院・理工学研究部(工学), 教授 (40272950)
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Keywords | 信号処理 / フーリエ変換 / 分解能 / センシング |
Research Abstract |
本申請研究では、周波数解析が利用されているセンシング分野を中心に、応用分野の開拓を行い、申請者が発明した究極の周波数分解能を有する信号解析法を用いて、センシング・ソフトグェアの基盤技術を開発している。特に、音に代表される1次元信号以外にも、2次元信号(画像など)や、3次元信号(映像など)、4次元信号(立体映像など)の解析ソフトウェアを開発し、これらの精度検証を行うことを目指している。 本年度に関して主として、以下の通り、2つの項目に対し研究を行った。 音の解析に関しては、周波数の微小な揺らぎを可視化することに成功し、オーディオ機器の評価に結び付ける可能性のある評価指標を特定し、商品開発に応用できることができた。 画像応用に関しては、信号解析の利点を生かした新しく画像の修復技術を開発した。 画像の一部欠損領域に対して、現在までの先行研究との比較調査では、世界最高精度で画像を修復できることがわかており、今後画像編集のアプリケーションへの組み込みや符号化の足掛かりとすることができた。提案法は特に小さな領域だけではなく、大きく欠損した場所に関しても有効である。これまでのデータベースから参照画像を張り付ける参照型ではなく、失われた周囲の画像から、画像の特徴を効率性の高いパラメータで抽出し、新しく画像を作り出す方法は、これまでにはほとんどなく、画期的な手法であることを定量的に示した。
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