2009 Fiscal Year Annual Research Report
in vivoホールセル記録による頭部回転刺激に対する前庭ニューロンの反応特性
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21300147
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
齋藤 康彦 Gunma University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70290913)
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Keywords | 前庭神経核 / ニューロン / 膜特性 / シナプス / 求心性入力 / 前庭動眼反射 / パッチクランプ / ラット |
Research Abstract |
前庭神経核は異なる電気生理学的膜特性をもつニューロン群により構成されているが、それらのニューロン群の前庭機能における役割については明らかでない。そこで、膜特性をもとに特徴づけられた個々の前庭神経核ニューロンにおいて、1)末梢前庭からの直接入力の有無、2)頭部回転方向への反応特性、3)頭部回転周波数に対する反応特性を調べることにより、前庭機能における役割を明らかにすることが研究目的である。本年度は、末梢前庭器官からの一次求心性入力を受けるニューロン群を明らかにするため、ラットのin vivo標本において前庭神経核ニューロンから記録を行い、どのニューロン群において末梢前庭器官刺激に対するシナプス応答が記録されるのかについて調べた。ラットを麻酔下のもと、外科的操作によりin vivo標本を作製し、前庭神経核ニューロンからホールセルパッチクランプ記録を行った。電流通電による電位応答を解析することにより、そのニューロンの膜特性を明らかにした後、末梢前庭器官の刺激に対するシナプス応答を調べることを試みたところ、2相性のスパイク後過分極を示すニューロンにおいて単シナプス性の応答が記録された。これまで他の膜特性を示すニューロン群からの記録に成功していないことから膜特性とシナプス応答の有無との関係については明確な答えが得られていないが、少なくとも2相性のスパイク後過分極を示すニューロンの一部は末梢前庭からの直接入力を受けていることが明らかになった。
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