2010 Fiscal Year Annual Research Report
NOを介した不動化による筋萎縮の分子機構の解明と新たな治療法の開発
Project/Area Number |
21300149
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
武田 伸一 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所・遺伝子疾患治療研究部, 部長 (90171644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 友子 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所・遺伝子疾患治療研究部, 室長 (00342931)
今村 道博 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所・遺伝子疾患治療研究部, 室長 (80221787)
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Keywords | 骨格筋 / 筋萎縮 / nNOS / ニトロシル化 |
Research Abstract |
骨格筋への負荷に応じた一酸化窒素合成酵素nNOSの機能解析 ・翻訳後部位特異的抗体を用いた免疫沈降法によるrNOS標的分子の探索 nNOSは細胞環境の変化に応じてNOを産生する。NOはチロシンニトロ化、システインニトロシル化、システィングアニル化等によるタンパク質機能の制御を介して、多様な生命現象を促進することが知られている。今年度は、各翻訳後修飾特異的な抗体を用い、免疫沈降実験を行った。さらに、その免疫沈降物を質量分析にて同定し、候補となりうる分子を同定した。今後、同定された標的タンパク質の機能評価を行う予定である。 ・biotin-switch法による標的分子の探索 昨年度に引き続き、S-ニトロシル化された部位を特異的にbiotinに置き換えるbiotin-switch法の改良を行った。細胞内グルタチオンによるNOの非特異的な除去を防ぐ為、筋抽出時に過酸化水素等を加えたが、有用な改良法とはならなかった。 ・筋肥大におけるnNOSの機能解明 並行して進めている検討により、nNOSは筋萎縮のみでなく、筋萎縮からの回復過程および筋肥大過程を制御していることがわかった。このことはnNOSが筋萎縮と筋肥大という相反する生命現象を制御し、骨格筋におけるメカノセンシング機構に関与していることを示唆している。今後、過負荷時におけるnNOSの機能をより詳細に解析する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Crosstalk between Glucocorticoid Receptor and Nutritional Sensor mTOR in Skeletal Muscle.2011
Author(s)
Shimizu N, Yoshikawa N, Ito N, Maruyama T, Suzuki Y, Takeda S, Nakae J, Tagata Y, Nishitani S, Takehana K, Sano M, Fukuda K, Suematsu M, Morimoto C, Tanaka H
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Journal Title
Cell Metab.
Volume: 13
Pages: 170-182
Peer Reviewed
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