2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21300151
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三輪 佳宏 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70263845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 順子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教 (30517793)
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Keywords | 動物実験技術 / 分子認識 / バイオテクノロジー / 遺伝子組換え / 細胞・組織 / 神経科学 |
Research Abstract |
今年度は、「技術応用推進期」と位置づけ、1)タンパク質分子の活性を測定しうるバイオプローブ群の開発と、2)動物個体解析用のプローブに改良するための基本戦略の構築を進める。前有では、昨年度開発した「Tsukuba-Green」を、細胞内の微小環境計測に発展させ、pHの変動をリアルタイムイメージングすることを可能にすることによって、細胞のストレス応答を検出することを目指した。 その結果、EGFシグナルによって蛍光が大きく変動するとともに、既知の阻害剤で非常に効率よくこの変動を抑制できることも見いだされ、このプローブシステムは、天然化合物中から創薬のためのリード化合物を探索する「ケミカルスクリーニンク実験」に非常に適していることも明らかとなった。 これと並行して「アポトーシス検出用タンパク質プローブ」の改良を進め、トランスジェニックマウスとしても安定して使えるレベルの完成度を目指し、プローブ成熟速度の強化と変化率の向上により、高感度化を進めた。これを、アクチン重合の変化に起因するアポトーシスシステムに応用し、実際に高感度検出が可能であることを確認した。 また装置類の開発もこれまでと同様に進行させ、特に生体内の蛍光イメージングデータを正しく評価できるよう、生体内の様々な光学特性について計測した。これらに基づいてトモグラフィーを行うと、単純なモデルの場合に比べて、インビボイメージングのより正確な描出が可能になることを確認することができた。
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