2009 Fiscal Year Annual Research Report
我国で発見された新規非肥2型糖尿病マウスによる疾患モデル群樹立と原因遺伝子の特定
Project/Area Number |
21300156
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Research Institution | Research Institute for Clinical Oncology, Saitama Cancer Center |
Principal Investigator |
松島 芳文 Research Institute for Clinical Oncology, Saitama Cancer Center, 臨床腫瘍研究所, 専門研究員 (10094955)
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Keywords | 2型糖尿病 / 自然発症 / 非肥満 / コンジェニック / 糖尿病性腎症 / 高脂血症 / ポジショナルクローニング / 常染色体性優性遺伝 |
Research Abstract |
本2型糖尿病マウスは、非肥満性で常染色体性優性遺伝を示す新規変異マウスである。モデルとしての有用性を高めるために原因遺伝子を明らかにする。また、本原因遺伝子を遺伝的背景の異なる8系統の近交系、4系統のアポE欠損高脂血症マウスに導入したコンジェニック糖尿病モデルセット計14系を完成させ、従来多因子疾患で解析が困難とされていた糖尿病の修飾遺伝子を明らかにするためのツールを提供する。 1.本糖尿病の原因遺伝子はNCマウス由来である事がわかり、染色体のラフマッピングに成功した。 2.新規2型糖尿病マウスからコンジェニックによる種々の糖尿病モデル系の樹立を進めている。 1)C57BL/6系において腎臓の病理学的検索により、糖尿病性腎症モデル樹立の可能性が認められたので、他の系についても糖尿病性腎症の有無を検索した。 2)現時点では糖尿病網膜症、白内障などの表現型が認められていないが、コンジェニック化が進んだ系統について、加齢個体に伴う発症等にも注意深い観察を行い、網膜症、白内障の発見とモデル樹立を推進した。 3)動脈硬化感受性系のC57BL/6および抵抗性系のBALB/c、DBA/2およびC3H/Heマウスの4系統アポE欠損コンジェニック高脂血症マウス(SHLマウス)との合併型モデルの樹立を推進した。
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