2011 Fiscal Year Annual Research Report
光コヒーレンストモグラフィによる末梢血管系の動態機能解析と立体イメージ構築
Project/Area Number |
21300163
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
近江 雅人 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60273645)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春名 正光 大阪大学, 産学連携本部, 特任教授 (20029333)
中谷 敏 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80393221)
平田 雅之 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授 (30372626)
|
Keywords | ダイナミックOCT / SS-OCT / 末梢血管系 / AVA / ダイナミック機能解析 |
Research Abstract |
我々はこれまでに光周波数掃引型OCT(SS-OCT)を用いて、表皮下2~3mmの深さに分布する小動脈・小静脈のダイナミックな生理機能をin vivo追跡できることを実証してきた。本研究の目標は、OCTによるin vivo観察に基づいて、ヒト表皮下の末梢血管系の立体イメージを構築し、そのダイナミックな機能を可視化することにある。本年度は末梢血管系の立体イメージ構築、統合的な血管機能の可視化、血管の老化予測を中心に研究を行った。 末梢血管系の立体イメージ構築については、焦点トラッキング法を用いてインフォーカスOCTを取得し、これらのOCTをボリュームレンダリングして、ヒト指関節部および爪根部における末梢血管系のinvivo立体イメージを構築した。集光レンズの焦点スポット径5μm、焦点深度△z=40μm、イメージング深さ2.4mmで60枚のOCTからインフォーカスOCTを構築し、256枚のインフォーカスOCTをレンダリングして、小動脈・細動脈の立体イメージを構築した。統合的な血管機能の可視化については、観測すべき対象部位を拡大イメージングしてスポット3-Dイメージを構築、フレーム間隔<2秒で時系列にイメージを取得して動画を作成した。血管の老化予測については、小動脈を対象に、年齢、性差別に脈動における血管内径の変化、および音刺激に対する中膜厚の変化を測定した。とくに、超音波による血管内皮機能検査法と本手法を比較検討し、小動脈の中膜厚の変化と超音波による容積脈波は相関関係にあることを明らかにした。次に、筋型動脈として音刺激に対する小動脈と細動脈の反応を比較し、細動脈においてより早期に機構低下(老化)が起こることを検討した。
|
Research Products
(8 results)