2009 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムコミュニケーション可能なアクティブBCIシステムの研究
Project/Area Number |
21300168
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊良皆 啓治 Kyushu University, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (20211758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 喜規 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教 (00214338)
早見 武人 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 講師 (60364113)
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Keywords | ブレインコンピュータインターフェイス / 脳波 / 経頭蓋磁気刺激 / 事象関連脱同期 / 事象関連同期 |
Research Abstract |
本研究は経頭蓋磁気刺激や経頭蓋電気刺激を用いて脳神経の興奮特性を変化を引き出し、それにより脳波の情報を読み取るリアルタイムBCI(Brain Computer interface)を目指している。まず、経頭蓋磁気刺激時の神経興奮特性の変化を調べるため、心理物理実験で用いられる多義図形の知覚交替における知覚交替時間に与える影響を調べた。その結果、右頭頂小葉に刺激を1Hz240回与えた場合には、視覚交替の時間が優位に長くなり、1Hz 60回、および0.25Hz 60回では、短くなり、刺激の回数によって変化した。このことは、反復経頭蓋磁気刺激の刺激回数が神経の興奮特性を変化させることを示唆するものである。また、経頭蓋磁気刺激時の脳波計測に関して、磁気刺激によるアーチファクトが、大きな問題となっているが、このアーチファクトを等価回路モデルにより表し、アーチファクト除去に有効であることを示した。BCIで重要な技術はヒトの思考と相関が高い脳波特徴の発見とその特徴を抽出する解析手法であるが、本研究では、事象関連同期、事象関連脱同期におけるevoked成分とinduced成分の時間的特徴を利用することを考え、この2つの成分を分離する解析手法の提案を行い、その有用性を検討した結果、evoked成分とinduced成分を明瞭に抽出することができ、事象関連同期、事象関連脱同期の時間的特徴を捉えることに有用であることがわかった。さらに、被験者に対する非拘束計測を実現するため、無線脳波計測と無線近赤外計測による脳情報を計測するシステムを構築した。
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Research Products
(26 results)