2009 Fiscal Year Annual Research Report
臨床応用を目指した大型生体レドックス画像化装置の開発
Project/Area Number |
21300169
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
市川 和洋 Kyushu University, 大学院・薬学研究院, 准教授 (10271115)
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Keywords | 大型磁石 / バイオテクノロジー / 生物・生体工学 / 可視化 |
Research Abstract |
本年度は、大型磁石の設計・開発を主目的とし、以下の研究を行った。 1) 大型OMRI磁石の設計、製作 本項目では、有効開口長35cm程度、均一体積30cm球程度を有する10mT程度の外部磁場強度を有する大型磁石装置を開発した。これまでに行ってきた1次近似の数値シミュレーション手法による概要計算に基づいて、詳細設計を行った。これまで共同開発を行ってきた研究者と連携し、開発を行った。電磁石型、永久磁石型を比較検討した結果、本装置は大口径での安定性を考慮し、永久磁石形式により製作した。 2) 大型対象物に対応するOMRI複合共振器の設計・製作 磁石装置の設計、製作と並行して、大型複合共振器の設計・製作を行った。今回開発する大型検体用OMRI共振器は、従来よりも体積比で10倍程度広い領域で高い励起効率・感度分布の均一性を要した。また、本研究で開発するOMRI共振器の電子スピン励起機能部は、プロトンMRI用電気回路に換算すると7T以上に相当する。これは、小動物用のMRI装置のみが市販化されている領域であり、容易に製作が可能な仕様ではないことから、基本設計から見直した。そのため、Murugesan教授と連携しながら、回路設計ソフトウェアを導入することで最適な共振器を理論的に設計・製作した。また、大型共振器開発と並行して、より小さく設計ハードルの低い手首計測用複合共振器等を設計・製作することで、大型磁石完成後に、装置評価に着手した。
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