2009 Fiscal Year Annual Research Report
効率的かつ持続的発現が可能な遺伝子治療用DNAの核内動態制御システムの創製
Project/Area Number |
21300174
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
紙谷 浩之 愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10204629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋田 英万 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (80344472)
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Keywords | 非ウィルスベクター / 外来DNA / 遺伝子治療 / 核内動態 |
Research Abstract |
1.ヒストン高親和性配列の導入:ヒストン高親和性配列(left-handedly curved配列)をプロモーター上流の様々な位置に導入したプラスミドDNA(ルシフェラーゼ遺伝子を含む)をトランスフェクションにより培養細胞に導入した。その結果、ヒストン高親和性配列の導入によりルシフェラーゼ遺伝子の発現が上昇した。また、プラスミドDNAをhydrodynamics法によりマウスへ投与したところ、同様にルシフェラーゼ遺伝子の発現が上昇した。 2.ヒストンとの結合を防ぐ配列の導入:ヒストンとの結合を防ぐ(ヌクレオソーム形成を抑制するA_<30>、(CG)_<15>配列)配列をプロモーター近傍に導入したプラスミドDNA(ルシフェラーゼ遺伝子を含む)をトランスフェクションにより培養細胞に導入した。その結果、ヒストンとの結合を防ぐ配列の導入によりルシフェラーゼ遺伝子の発現が上昇した。また、プラスミドDNAをhydrodynamics法によりマウスへ投与したところ、同様にルシフェラーゼ遺伝子の発現が上昇した。 3.転写因子をリクルートするためのシステム:基本転写因子をリクルートする蛋白質(ヘルペスウイルスVP16)と配列依存的DNA結合蛋白質(酵母GAL4)の融合蛋白質(activator)の遺伝子を作製しプラスミドに導入した。また、GAL4が結合する配列をルシフェラーゼ遺伝子とactivator遺伝子のプロモーター上流に導入した。トランスフェクションにより培養細胞に導入した結果、正のフィードバック機構によりactivator発現が持続し、ルシフェラーゼの発現も持続した。
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