2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳深部刺激術を支援する新しい画像誘導・電気生理学的ナビゲーションシステムの開発
Project/Area Number |
21300188
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
梶田 泰一 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70303617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 健策 名古屋大学, 情報連携統括本部, 教授 (10293664)
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Keywords | 脳深部刺激術 / パーキンソン病 / 単一神経活動 / 3D画像 / ナビゲーション / 画像解析 / 視床下核 / 淡蒼球 |
Research Abstract |
我々が作成した、Schaltenbland and Wahren atlas(S-W ATLAS)の3D解剖図において、尾状核、視床内の、Voa,Vop,Vim,Vc核、淡蒼球内節、外節、視床下核をセグメンテーションし、AC-PC lineよりの距離と矢状面から、5-25度まで5度ずつの傾きでスライスされた図譜を作成した。パーキンソン病に対する定位的脳深部刺激術においてえられた単一神経活動の電気生理学的特性(発火頻度、活動電位、活動パターン等)に解析し、trajectoryにレジストレーションした。さらに、視床下核内及び淡蒼球内においては、安静時の単一神経活動記録をfiring rates, interspike histograms, autocovariance function, power spectrum and coherence analysisを用いて解析し、金桶らが開発した神経活動解析ソフトウエアーより、Possollian、Gaussian解析より、発火パターン(regular, irregular, burst)の特性を分類し、trajectory上にレジストレーションした。視床下核は、一般的にregular, irregular, burstパターンが分布し、それぞれ背側、腹側に多い特徴を有した。パーキンソン病に特徴的な病的活動パターン(β oscillation等)が解析された場合も記録した。次に、顔面、体幹、四肢に自動及び他動運動を与えて、活動が亢進する単一神経活動を運動関連細胞として、レジストレーションした。視床下核においては、四肢の自動・他動運動に反応するsensoimotor areaは、背側部2/3の領域に存在し、下肢、上肢、顔の領域の順で、外側部より、顔、上肢、下肢の領域で位置した。このようなデータを基に、術中えられた単一神経活動記録を、リアルタイムにオンライン解析し、視床下核、淡蒼球をマッピングする技術開発にとりくんだ。
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