2012 Fiscal Year Annual Research Report
椎間板変性と関連する腰痛性疾患の病態の解明と最小侵襲治療システムの開発
Project/Area Number |
21300189
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西田 康太郎 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (00379372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角谷 賢一朗 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (10533739)
土井田 稔 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 医学研究員 (60237170)
前野 耕一郎 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70403269)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 椎間板変性 / 退行性脊椎疾患 / 腰部脊柱管狭窄症 / 椎間板ヘルニア / 低侵襲治療 |
Research Abstract |
1)椎間板変性に関連したもの:これまでに椎間板変性モデルを用いた遺伝子発現の網羅的検索が終了し、個々の遺伝子の蛋白レベルも含めた詳細な検討により椎間板変性過程において特に重要と思われる遺伝子もほぼ特定し得た。さらに治療を前提としたより軽度の椎間板変性モデルを改良/確立し、進行性に椎間板変性が進行する群とそうではない群を比較することにより、椎間板変性のkeyとなり得る遺伝子を特定した(論文投稿中)。次にこの遺伝子の発現をノックダウンすることにより変性椎間板の再生あるいは変性を抑制することを目的とした遺伝子治療実験を開始したが、現時点では想定し得た効果を認めておらず、さらに追加実験が必要と考えられた。 2)椎間板の免疫特権と宿主の免疫応答:FasL発現の抑制が困難であるため、in vitro実験として椎間板細胞株に対してFasL遺伝子を導入し、過剰発現をすることと、マクロファージの共培養によってFasLの炎症性メディエーター発現への関与を評価した。これらの成果は国内外で学会発表し、論文にも掲載された。In vivo研究として椎間板ヘルニアモデルは確立できたが、FasLに対するin vivo での遺伝子発現抑制に関しては安定した結果が得られておらず、引き続きFasL ノックアウトラットの使用を検討中である。 3)椎間板変性に関連した臨床的研究:椎間板変性と腰部脊柱管狭窄症の関連について、当院外来で撮影したMRI, XPを用いて引き続き評価した。手術を前提として入院、脊髄造影を施行した患者データを追加してさらに詳細な評価を行い、国内外で学会発表し、論文執筆中である。腰部脊柱管狭窄症の最小侵襲治療を目的として開発を進めている棘突起間スペーサーについては企業との製品化に向けた契約が成立した.米国特許も全て許可された。引き続き臨床応用へ向けて準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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