2009 Fiscal Year Annual Research Report
転移癌応答型タンパク質ナノカプセルの構築とMRIによる機能診断
Project/Area Number |
21300190
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村田 正治 Kyushu University, 医学研究院, 学術研究員 (30304744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 誠 九州大学, 医学研究院, 教授 (90198664)
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Keywords | ナノ構造体 / 分子イメージング / MRI / 機能化造影剤 |
Research Abstract |
画像診断法の発展は疾病の早期発見とその治療効果の改善にめざましい進歩をもたらしている。なかでもMRIは非侵襲・無障害であること、そして軟部組織コントラストが高く、空間分解能に優れていることから臨床医学の現場において重要な位置を占めている。MRI造影剤の利用は病変部位の明瞭な描画のために必要不可欠の手段となりつつある。既に、肝臓、脾臓、そして骨髄といった網内系に特異的な造影剤が臨床において広く使われており、組織選択性という観点では大きな成果を上げている。しかし癌など特定の疾患に対する特異性は低く、未だ開発途上と言わざるを得ない。そこで本研究では、疾患シグナルに応答する造影剤の開発を目指す。これを可能にするには、疾患シグナルがスイッチとなり、その物性を大きく変化させる材料が必要である。本研究では古細菌が作るsmall heat shock protein(Mj285)に着目した。本年度はこのナノカプセル表面に、癌細胞で高発現していることが知られているレセプター分子(受容体型チロシンキナーゼc-Met、ケモカイン受容体CXCR4、血管内皮細胞増殖因子受容体VEGF等)に特異的なペプチドをコンジュゲートすることに成功した。合成ペプチドの末端を活性エステル化し、生理的条件下でナノカプセルと反応させたところ、これらの標的化ナノカプセルはそれぞれの分子と特異的に結合することが示された。現在、培養細胞系においてこれらのナノカプセルの機能評価を行っている。
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Research Products
(5 results)