2011 Fiscal Year Annual Research Report
超音波医学を駆使した慢性肝炎および非アルコール性脂肪性肝炎の非侵襲的診断法の開発
Project/Area Number |
21300194
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
飯島 尋子 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80289066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西口 修平 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10192246)
有井 滋樹 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50151171)
市野瀬 志津子 東京医科歯科大学, 学内共同利用施設等, 助教 (60014156)
田中 博 東京医科歯科大学, 大学院・疾患生命科学研究部, 教授 (60155158)
佐藤 哲二 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10162447)
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Keywords | 超音波医学 / 検査診断システム / 肝臓病学 / 画像診断学 |
Research Abstract |
慢性肝炎および非アルコール性脂肪性肝炎の超音波機能診断法として、非造影、造影による診断法を検討した。非造影法として肝硬度測定法による線維化診断法の研究を行った。ARFI(Acoustic Radiation Force Impulse)を使用した肝硬度測定によると、F0:1.13±0.17、F1:1.23±0.37、F2:1.35±0.36、F3:1.57±0.52、F4:2.14±0.64であり、慢性肝炎(F0-3)と肝硬変(F4)の間に有意差を認めた(P<0.001)。肝硬変と慢性肝炎の鑑別能は、曲線下面積は0.890と良好であった。脂肪肝との関連については解析途中である。低侵襲的なNASH診断法としてSonazoidを通常容量の約1000倍に希釈し検討した。Sonazoid投与40分のcutoff値を114.0とすると感度,特異度,正診率はそれぞれ64.3%,75.0%,66.7%であった。電子顕微鏡的解析ではKupffer細胞の形態異常が示唆された。特にKupffer細胞の突起部分に異常を生じるが、Kupffer細胞内に予め異物が貧食され、新たな貧食を阻止していることが解明された。がそれ以上の解析には現時点では至らなかった。肝線維化における検討では乖離症例の検討が未完成であるが、肝生検では微小な標本しか採取されず、むしろ生検がゴールドスタンダードであることに問題が生じていた。この点については今後の検討課題としたい。
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Research Products
(12 results)