2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21300196
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
中井 敏晴 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 長寿医療工学研究部, 室長 (30344170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 香弥子 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 長寿医療工学研究部, 研究員 (70399509)
宮腰 誠 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 長寿医療工学研究部, 研究員 (00508046)
岩木 直 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 健康工学研究部門, 研究グループ長 (70356525)
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Keywords | 画像診断システム / 認知症 / 加齢 / 脳機能イメージング / f MRI |
Research Abstract |
本研究開発では認知症に到る過程や脳障害の回復過程で生じる脳機能ネットワークの応答性の変化を非侵襲的かつ高精度で可視化する脳機能イメージング法である「テンソルfMRI」の基盤技術を開発し、その有用性を検証する。21年度に概念設計した内容を計算モジュール化し、平成22年度にデータ収集した評価用データベース(認知脳機能データと従来型の拡散テンソルによる神経トラクトのデータ)の解析を行ない、網羅的に計算しその総和を3次のテンソルで表記する方法の妥当性を検討した。その結果、従来のような脳内の2点間を直線で結ぶFCではなく、情報伝達経路の空間的な分布を可視化するFCマップを作り出せる可能性が示唆された。今後はBOLD信号の持つパワー等の情報により計算の優先順位を決め、ボリュームデータのサンプリングごとに修正するとともに、その優先順位に基づいた計算対象の選択範囲を決定する敷居値の最適化法を考案する。 以上の研究成果および関連事項は、平成22年度中に英文原著1報、国際脳マップ会議等での国際会議発表8報、国内学会発表10報として発表された。
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