2010 Fiscal Year Annual Research Report
筋力増強・廃用性筋力低下における筋代謝マーカーの分子生物学的検討と臨床応用
Project/Area Number |
21300201
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
池田 聡 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00343369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 輝 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 助教 (40347109)
上川 百合恵 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (70418854)
大渡 昭彦 鹿児島大学, 医学部, 助教 (30295282)
川平 和美 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 教授 (20117493)
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Keywords | 廃用性筋力低下 / 筋力増強 / リハビリテーション / 分子生物学 / 筋代謝マーカー / Myogenin / MyoD / MHC |
Research Abstract |
リハビリテーション医療において、廃用性筋力低下、筋力増強は非常に重要であるが、分子生物学的視点から筋力増強をとらえ、解析した研究は近年まで殆んど見られなかった。これまで我々は、分子生物学を基盤とした筋肥大および筋力増強の解析を行い、筋の他動的ストレッチが筋成長因子のmRNA発現を促進し、筋力維持に有効であることを報告して評価を得ている。リアルタイムRT-PCR法は微量のmRNAを増幅し定量できるためより詳細な遺伝子発現調節の解析を行うことができると考えられる。我々は筋力増強の基盤を遺伝子転写促進による筋蛋白の合成という観点から捕らえなおし、筋力増強と関連した転写因子や初期遺伝子の発現につきノザンブロット法を用いて解析を行ってきており、分子生物学的検討の準備は整っている。さらに、筋力低下、筋力増強を評価できるマーカーを検討することにより筋力低下の評価、診断、治療の指標とできる可能性があり、より効果的な治療が可能となる。昨年度に引き続きラットのトレッドミルによる筋力増強モデルを作成し、筋組織における筋肥大作用を持つ筋関連の転写因子、成長因子・筋構成タンパクの遺伝子およびタンパク発現を解析するため腓腹筋、ヒラメ筋、前脛骨筋、総趾伸筋などを摘出し、RNAの抽出を行った。定量遺伝子増幅装置を用いたリアルタイムRT-PCR法により筋成長因子、Myogenin、MyoD、などの筋特異的転写因子、ミオシンなど筋構成タンパクのmRNA発現の定量をおこなった。
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