2012 Fiscal Year Annual Research Report
褥瘡予防のためのせん断応力負荷時血流計測装置の開発と解析
Project/Area Number |
21300210
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
米田 隆志 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (90011030)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 褥瘡 / 圧迫 / せん断力 / 赤血球動態 / シミュレーション |
Research Abstract |
褥瘡発生メカニズム解明のために、マクロの視点から血流の影響を調べることと、ミクロの視点での血管内の赤血球胴体を観察する装置の開発及び実験を行った。 マクロの視点では、生体への圧迫とせん断力を同時に負荷した場合の酸素分圧の時間的変化のデータを実験的に取得し、これをベースに生体への負荷に対するシミュレーションモデルを構築し、実際のデータとの相関を検討した。その結果、血流モデル自体は実験結果を反映する形ができあがったが、1次遅れ要素を取り入れることでさらに精度向上が期待されることが確認された。しかしながら、今回のモデル及び実験で得られたデータと過去の文献で示された生体負荷ー血流(酸素分圧)の関係とは若干の相違が見られた。これについては今後シミュレーションを通して検証する。 ミクロの視点では、昨年度までに構築された圧迫とせん断力負荷時赤血球の動きを観察可能な装置の精度を向上させるために、せん断力をモータによって制御できる様に改良した。この結果、長時間一定のせん断力を負荷することが可能となり、せん断力と圧迫との関連を実験的に検討した。その結果、明らかにせん断力が赤血球の動きに影響を与えていること、圧迫を加えても血管自体はつぶれないことなどが明確となった。しかしながら、これらを定量的に評価するための画像処理による計測システムについては、元画像が不明瞭であったために構築することはできず、定性的な評価となった。今後は圧迫力もコントロールすることで、より実験系を充実させるとともに、原画像の改善のために赤外光カメラの使用やフィルターの工夫が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)