2010 Fiscal Year Annual Research Report
公共空間において場所及び方向を示す音案内の新しいデザイン方法
Project/Area Number |
21300214
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
佐藤 洋 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 主任研究員 (10260423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 喜一 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 主任研究員 (60357316)
倉片 憲治 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, グループ長 (90356931)
森本 政之 神戸大学, 工学研究科, 教授 (10110800)
佐藤 逸人 神戸大学, 工学研究科, 助教 (30346233)
福永 克己 筑波技術大学, 保険科学部, 助教 (50455945)
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Keywords | 公共空間 / 音環境 / 誘導鈴 / 騒音 / 視覚障害者 / 音案内 / デザイン / 歩行 |
Research Abstract |
1)音響信号の方向指示性能評価法の開発 無響室において円周上に設置した多数のスピーカーより音響信号を提示したときの音の方向定位を様々な信号音及び様々な音環境条件で測定し,音響信号の方向指示性能の定量的評価を行った。今年度は方向定位が得られる音量と不快度の関係について実験を行い,高調派成分の重要性について明らかにした。また,頭部運動と方向定位の関係について実験を行い,頭部運動が方向定位に必ずしも寄与していないことを明らかにした。 なお,体育館における実験については昨年度の実験結果の分析およびレーザー測定システムの開発にとどまった。 2)音響信号の不快度測定 近赤外分光法を用いてターゲット音の提示音圧レベルと暴露時間及び背景騒音レベルを変量として不快度測定を行った。近赤外分光法による不快度に関しては背景騒音およびターゲット音の特性により大きく影響することはなく,1)において実施した主観的評価の方が実用的な感度が高いことがわかった。ただし,さらに長時間暴露した場合については検討が必要である。 3)場所及び方向を指示する音響信号及び音環境の現状調査 現存する場所及び方向を指示する音響信号について,アンケート調査および現場実測を行い,現状を調査した。その結果,方向がわかりやすい箇所では背景騒音レベルが明らかに低いが,方向がわかりにくい箇所では背景騒音レベルが必ずしも高いわけではなく,残響音の影響により方向がわかりにくくなっていることが明らかになった。
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