2010 Fiscal Year Annual Research Report
体育科教授能力のスタンダードに応じた映像コンテンツと教員養成プログラムの開発
Project/Area Number |
21300220
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長谷川 悦示 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80272227)
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Keywords | 体育教師教育 / 教授能力スタンダード / 組織的観察法 / 授業省察能力 / 映像コンテンツ |
Research Abstract |
本研究は、大学における体育科教師養成に活用できる基礎的な教師行動を例示する体育授業映像及び授業の全体像を把握するための組織的観察データを組み込んだ「教授能力開発プログラム」を構築することを目的として、次の課題に取り組んだ。 (1)学生及び初任教員に求められる体育教師の教授能力スタンダードを検討した。21年度に続き22年度は学術雑誌・書籍ならびにオーストラリア・クイーンズランド大学やオハイオ州立大学の教授から関連情報を収集した。その結果、20観点からなる模擬授業におかる基礎的な教授行動の評価規準を作成した。 (2)教科指導にかかわる専門職的知識及び教授能力の学習を促進支援するための「教授能力開発プログラム」を筑波大学の教職科目「体育理論・実習I」「体育理論・実習II」、さらに大学院「体育教師教育論」に適用・実施した。プログラムの内容は、以下の5つである。(1)単元計画・指導案を作成して模擬授業を実践する。(2)教師行動を中心に撮影された授業映像から教師行動の組織的観察記録データを作成する。(3)映像及び組織的観察データを参照しながら省察レポートを作成する。(4)授業後もネットサーバーを介して知識構造ごとに分類された映像コンテンツ(映像と組織的観察データ)を視聴する。(5)模擬授業の映像アーカイブスを毎年更新し、典型映像はデータベース化する。(4)と(5)については、サーバーの立ち上げ、ならびに一部のシステム構築を行うことができた。 (3)21年度の教職科目「体育理論・実習I」と22年度「体育理論・実習II」を連続履修した受講生80名、大学院「体育教師教育論」の受講生90名を対象にプログラムの効果を検証した結果、受講生の模擬授業での教師行動、授業観察能力、授業実践にかかわる専門職的知識の習得に一定の効果があることが確認できた。
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Research Products
(4 results)