2010 Fiscal Year Annual Research Report
行動科学に基づく大学生の心身の健康問題に対処しうる独創的体育プログラム開発
Project/Area Number |
21300222
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
橋本 公雄 九州大学, 健康科学センター, 教授 (90106047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根上 優 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (80108430)
飯干 明 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20117477)
長岡 良治 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (30117527)
西田 順一 群馬大学, 教育学部, 准教授 (20389373)
内田 若希 北九州市立大学, 基盤教育センター, 准教授 (30458111)
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Keywords | 大学体育授業 / 体育授業プログラム / 行動科学 / 行動変容技法 / コミュニケーションスキル / メンタルヘルス / 体力 |
Research Abstract |
本研究は大学生の心身の健康問題(体力、メンタルヘルス、コミュニケーションスキルなど)に対処するため、行動科学に基づく行動変容技法を用いて授業改善に取り組んでいるものである。本年度の2年目は、共同研究者が各自の研究課題に基づき体育授業を用いて介入研究を行い、その成果を評価した。具体的には、体力、コミュニケーションスキル、メンタルヘルスの向上と生活習慣の改善等である。これまで、大学体育授業の教育効果は体力向上に焦点が当てられ、心理社会的効果は教員間では十分認識はされているものの、あまり主張されてこなかった。しかし、近年の大学生の心身の健康問題を鑑みるに、これらの教育的効果をきちんとエビデンスとしてアウトプットしていくことは極めて重要であり、本研究プロジェクトは独創的な体育授業プログラムを検討しつつこれらの問題解決に向けて取り組でいる。また、体育授業の効果をみるモデルとして、心理社会的要因を媒介変数とする体育授業に伴うメンタルヘルス効果モデルの構築を行った。心理社会的変数としては、社会的スキルや対人的孤独感などが検討されたが、いずれも運動とメンタルヘルスを繋ぐ重要な役割を担っていることが明らかにされた。さらには、授業プログラムづくりの基本的考え方として、価値、魅力、冒険・挑戦の3次元からなる相互干渉モデルを構築しているが、このモデルを実際の授業場面に応用された。今後このような理論・モデルに基づく大学体育授研究が進められていくものと思われるが、各メンバーは先駆的な試みを今年度も行った。また、これまでの研究成果を著書として発刊する作業も同時並行して行われた。
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[Journal Article] 大学初年次生の生活習慣の実態および健康状態2011
Author(s)
正野知基, 橋本公雄根上優, 飯干明, 長岡良治, 西田順一, 内田若希, 角南良幸, 柿山哲治, 磯貝浩久, 杉山佳生, 山本教人
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Journal Title
体育・スポーツ教育研究
Volume: 11
Pages: 28-38
Peer Reviewed
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