2010 Fiscal Year Annual Research Report
体力特性と遺伝的特性の両方を考慮したトレーニングプログラムの開発
Project/Area Number |
21300233
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Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
永井 純 環太平洋大学, 体育学部, 教授 (20015887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前村 公彦 環太平洋大学, 体育学部, 准教授 (40454863)
鈴木 康弘 国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 研究員 (00392697)
家光 素行 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90375460)
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Keywords | 基礎体力 / 遺伝子多型 / 筋線維タイプ / テーラーメイド |
Research Abstract |
本研究は,スポーツ選手の基礎体力特性と遺伝的特性の両面を判定し,個々人の運動能力の素質を考慮したテーラーメイド・トレーニングプログラムの開発を目指した学術的基礎開発を行うことを目的とした。平成22年度は,スポーツ競技選手の基礎体力に影響する遺伝子多型の探索を実施した。被検者には,大学生を対象に男女84名を対象とした。基礎体力の測定として,有酸素性能力の指標として最大酸素摂取量を,無酸素性能力の指標として30秒全力ペダリング運動におけるPeak powerおよびMean powerを,筋力・筋パワーの指標として膝伸展力および握力を,バリスティックな跳躍力の指標としてドロップジャンプにおけるドロップジャンプインデックス(DJ index)などの測定を行った。さらに,唾液からDHAを抽出して遺伝子多型の判定(ACTN3),筋バイオプシー法によって筋線維組成の同定を行った。その結果、ACTN3のgenotypeは、CC型に19名、CT型に41名、TT型に24名とに分類され、30秒全力ペダリング運動における発揮パワーにおいてACTN3の多型が関与する傾向が認められた。現在、筋線維組成および多の遺伝子多型(ACE I/D,ミオスタチン(K135),PPAR-δ,β2アドレナリン受容体(Arg16Gly, Gln27Glu),muscle specific creatine kinase, endothelial NO合成酵素 (Glu298Asp))について分析を進めており、基礎体力特性との関係性についてさらに詳細に検討し、平成23年度に実施予定である基礎体力特性と遺伝的特性の両面を考慮した介入実験に繋げていく予定である。
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Research Products
(2 results)