2009 Fiscal Year Annual Research Report
運動性筋損傷後の再生に働く筋衛星細胞のバイオイメージング
Project/Area Number |
21300236
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
春日 規克 Aichi University of Education, 教育学部, 教授 (60152659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹倉 宏明 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (00206963)
町田 修一 東海大学, 体育学部, 准教授 (40421226)
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Keywords | 筋衛星細胞 / 筋損傷 / 骨格筋 / 遊走性 |
Research Abstract |
運動性筋損傷にともなう線維長軸の一部の構造破壊は,近傍の筋衛星細胞(SC)を活性化させ,増殖,分化,融合といった一連の再構築過程を進めると考えられているが,その実態を示した報告はない.そこでF344系ラットの長指伸筋の挫滅による筋損傷を惹起し,損傷1,2,3,5日後に筋を摘出し,単一筋線維を取り出,細胞周期,分化の決定マーカーとSCのマーカー(M-cadherin)とにより免疫化学染色を施し再生に関わるSCの動態を検討した.損傷3日までに増殖と細胞周期停止を示すSCが,損傷部2600μm以内に5倍以上に増加した.損傷5日まで増殖したSCの中で壊死は観察されず,ミオシンの新生は損傷近端800μm以内で起きていた.再生筋においてSCが増えないことから,遠位で増えたSCの損傷部への積極的遊走の可能性が考えられた.この移動性を町田(東海大)により初代培養筋で確かめた.摘出したSCをコラーゲンコーティングしたCultureSlideに播種し,固定後に種々濃度のHGFを含む培地に交換しSCの遊走性を確認した.また,竹倉(鹿屋体育大)により,筋疲労時の興奮収縮連関の機能低下と内膜系の形態変化を調べた。Wistar系ラットの下肢筋線維束を摘出し,Ringer液(5mM、10mM、25mMの乳酸)に浸漬処理した後の筋細胞内膜系を電子顕微鏡により観察した。乳酸濃度に依存しT管が細くなり走行形態にも乱れが生じた。形態変化は可逆性の変化であり,筋疲労に伴う興奮収縮連関の機能低下は、筋内膜系の形態変化による可能性が示唆された。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Morphological characteristics of cardiac calcium release units in animals with metabolic and circulatory disorders. J. Muscle Rec. Cell Motil., 30, 225-231.2009
Author(s)
McGrath, K.F., Yuki, A., Manaka, Y., Tamaki, H., Saito, K., Takekura, H.
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Journal Title
J.Muscle Rec.Cell Motil. 30
Pages: 225-231
Peer Reviewed
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