2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21300240
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
三浦 進司 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 基礎栄養プログラム脂質・糖代謝プロジェクト, プロジェクトリーダー (10342932)
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Keywords | AMPK / LKB1 / ミトコンドリア / PGC-1 |
Research Abstract |
身体活動がエネルギー消費量、特に脂肪酸燃焼量を亢進させるメカニズムとして、筋収縮によるAMP/ATP増加にともなうAMP依存性プロテインキナーゼ(AMPK)活性化を介した仮説が提唱されてきた。そこでAMPKを中心とした運動による脂肪酸酸化亢進メカニズムを、骨格筋のAMPK活性を抑制したAMPK-DNマウス、およびAMPKをリン酸化して活性化するAMPK kinaseの一つであるLKB1の活性を抑制したLKB1-DNマウスを作出して、次のことを明らかにした。(1)一定強度の運動を継続するためには、骨格筋LKB1-AMPK情報伝達系が必須であること。(2)骨格筋LKB1-AMPK情報伝達系が、運動時における骨格筋での脂肪酸燃焼と、それに伴うATP産生亢進に必須であること。(3)LKB1はAMPK以外にAMPKに類似したAMPK related kinaseを活性化するが、AMPK related kinaseも、運動による脂肪酸酸化とエネルギー産生および運動継続能に関与すること。 継続的な運動は骨格筋でのミトコンドリア機能を高める。それには転写共役因子PGC-1αの増加が関与する。本年度は、運動による骨格筋でのPGC-1α発現誘導にはどのような情報伝達系が必要なのかを検討した。その結果、PGC-1αにはexon 1a由来(a-isoform)と、exon 1b由来(b,c-isoform)の3つのアイソフォームがあり、exon 1b由来のアイソフォーム発現量は運動強度依存的に増加し、その発現には交感神経系(SNS)を介したβ2アドレナリン受容体(AR)活性化が関与すること、またexon 1a由来のアイソフォームは高強度運動時にのみ発現増加し、その発現にはAMPK活性化が一部関与することを明らかにした。
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[Journal Article] Effect of exercise intensity and AICAR on isoform-specific expressions of murine skeletal muscle PGC-la mRNA : a role of f32-adrenergic receptor activation.2011
Author(s)
Tadaishi, M., Miura, S., Kai, Y., Kawasaki, E., Koshinaka, K., Kawanaka, K., Nagata, J., Oishi, Y., Ezaki, O.
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Journal Title
Am.J.Physiol.Endocrinol.Metab.
Volume: 300
Pages: E34l-E349
Peer Reviewed
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