2009 Fiscal Year Annual Research Report
小児メタボリックシンドロームへの遺伝、運動・栄養の影響―親子間での検討
Project/Area Number |
21300250
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
坂本 静男 Waseda University, スポーツ科学学術院, 教授 (00266032)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 満 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (20192289)
鳥居 俊 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (70164069)
緑川 泰史 桜美林大学, 健康福祉学群, 専任講師 (50434345)
|
Keywords | 生活習慣病 / 栄養指導 / 運動処方と運動療法 / 健康教育 / 遺伝・先天異常学 |
Research Abstract |
研究課題「小児メタボリックシンドロームへの遺伝、運動・栄養の影響-親子間での検討」を遂行するにあたり、2009年度はパイロットスタディとして小学生男子8名、女子3名とその父親1名、母親4名を対象にした身体組成、血液生化学検査、血圧脈波計による動脈硬化度推定、呼気ガス分析を含めた運動負荷試験を実施した。 また上記研究課題と関連して、7~12歳の健康な小学生男子50名、女子37名を対象に、DXA法とMRI法とを併用して、出生時体重を含む乳児期の体重(アンケート調査)と児童期における身体組成との関連性について検討した。その結果、出生時体重と1歳時体重は男女ともにすべての児童期の身体組成と有意な相関関係が認められなかったものの、男子における3ヶ月時体重は体脂肪率、体脂肪量、腹部内臓脂肪面積といった児童期の身体組成と有意な相関関係が認められた。つまり乳児期の生活習慣が児童期の身体組成、つまり肥満の発生に大きな影響をおよぼすことが推測され、乳児期といえども親(とくに母親)の乳児への栄養提供を慎重に行うことが必要であることが、推測された。この点からも児童期の肥満発生には、先天的なことよりも後天的なことが強く影響していることが推測された。 上記実績を踏まえ、2010年度は8月を中心に親子での測定人数を増加させ、統計学的な検討を十分に行い、関連する国内外の学会に発表し、他の研究者と討論を重ねてさらに検討し、論文作成に入る。
|
Research Products
(8 results)