2011 Fiscal Year Annual Research Report
小児メタボリックシンドロームへの遺伝、運動・栄養の影響―親子間での検討
Project/Area Number |
21300250
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
坂本 静男 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00266032)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 満 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (20192289)
鳥居 俊 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (70164069)
緑川 泰史 桜美林大学, 健康福祉学群, 専任講師 (50434345)
|
Keywords | 肥満症 / 親子 / 運動 / 栄養 / 遺伝 |
Research Abstract |
【研究目的】本研究は「親子」をキーワードに、以下の2点を目的として実施した。(1)小児のメタボリックシンドロームの原困として遺伝的要素が強く働いているのか、運動・栄養・体養といった後天的要素が強く働いているのかを、親子間における特徴を検討して見極める。(2)小児のメタボリックシンドロームの予防のために、これらから得られたデータを利用し、親子で取り組める実施可能な運動・栄養処方プログラムを開発する。 【研究方法】(1)平成21年度および平成22年度:両親と子どもの間に認められる形態、脂質代謝関連酵素の特微を検討し、また子どもの形態、脂質代謝関連酵素に対する身体活動量の影響を検討した。そして得られた結果より運動・栄養処方プログラムを作成することを考えた。(2)平成23年度:平成22年度までに作成された実施可能な運動・栄養処方プログラムの効果を確認するために、介入研究を行い、小児メタボリックシンドロームに対する治療およびその予防対策を確立することを考えた。 【研究成果】母と子(小学生)37組に対して、体組成、呼気ガス分析を含めた運動負荷試験、血液検査を行い、母子間における体型、運動能力、脂質代謝との相関関係を検討した。現時点で検討途中であること、今回の小学生で見る限りという前提ではあるが、母から子へのメタボリックシンドロームの遺伝的評響はそれほど大きくはなく、日常生活活動を含めた運動や食事摂取内容などの後天的影響の方が大きく影響するように推測された。【研究限界】当研究に対する大学内での倫理審査において、検査項目として肥満関連遺伝子多型を含むことがネックとなり研究開始が遅れ、また最終年度において東北関東大震災の影響があり、期間内に、十分に満足のいく研究を実施できなかったことが反省点である。
|
Research Products
(8 results)