2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21300261
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
小川 貴志子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都, 研究員 (20508676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新開 省二 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 研究部長 (60171063)
吉田 裕人 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 研究員 (40415493)
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Keywords | スポーツ免疫学 / 加齢・老化 / 疫学 / 地域保健 |
Research Abstract |
近年、血液中熱ショックタンパク質(eHsp)は生体の危険シグナルとして注目されるようになってきたが、未だその制御機構や生体機能について解明されていない。本研究は、eHspについて、その生体における新たな機能を決定することを目的に、各種疾病の発症や加齢との関連を検討し、さらにeHsp72の制御機構の探索を行おうとするものである。Hsp研究は初年度となるため、研究課題を遂行する上で基礎となるデータの収集を行った。 1.高齢者における性、年齢階級別の血漿中Hsp72濃度 草津町に在住する65歳以上の高齢者630名を対象に血漿中のHsp72濃度の測定を開始した。この結果によりHspの機能が組織中と同様に分子シャペロンとしての機能を持つかどうかが解明されると考える。 2.運動負荷実験による解析 分泌型Hspの生体における意義を解明するには、Hspの分泌部位や機序が手がかりとなる。運動は、eHsp上昇のモデルであり、これを活用して分泌機序を検討する予定である。 A.有酸素性運動と無酸素性運動前後の血漿中HspとATP濃度の測定を行った。結果については、今年の体力医学会にて発表する予定である。 B.寒冷暴露と運動を組み合わせた実験を行い、コントロール温度と寒冷時の運動前後、ホルモン及びHsp濃度動態を検討した。この結果は、国際運動免疫学シンポジウムと日本運動免疫学研究シンポジウムにて発表した。
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Research Products
(6 results)