2011 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
21300264
|
|---|
| Research Institution | Osaka City University |
|---|
Principal Investigator |
宮野 道雄 大阪市立大学, 大学運営本部, 副学長 (00183640)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 禎一 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60183539)
春木 敏 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (80208694)
三浦 研 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 准教授 (70311743)
中井 孝章 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (20207707)
畠中 宗一 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (10141855)
|
|---|
| Keywords | ライフスタイル / 安全安心 |
|---|
| Research Abstract |
本研究では、これまでの各種自然災害や事故への対策の枠組みの不備を補う、生活科学的視点に立った総合的な「防災・安全・安心」の確立に向けた新しい提案を行うことを目的とした。すなわち、いわゆるハードな工学的手法に基づく防災対策ではなく、ソフトな対策による災害時の減災対策および日常の安全・安心の確立を目指すこととした。ここにおける特徴は、研究組織の基盤である大阪市立大学大学院生活科学研究科の食品栄養科学・居住環境学・人間福祉学の3分野が共同して、「健康・環境・福祉」の立場からそれぞれの研究成果をつなぎ・発展させる形で「生活安全科学」の創出を図り、日常から非日常へとつながる安全性評価手法の提案を行うところにある。
本年度は引き続き健康、環境、福祉の各分野における個別研究を進めた。個別研究では、健康分野として「食の安全」に関して従来から実施している食中毒細菌に関する食品衛生学的研究を継続し、ヒトや家畜および食品における下痢原性大腸菌の分布を明らかにすることでリスクコントロールに必要な情報を得ることができた。また、「食事サービス」では高齢者の適正な栄養管理と会食、運動とレクレーションによる食と運動講座の実施を通じてADL(日常生活動作)についての検討を進めることができた。環境分野では、「認知症高齢者」では竣工後3年以上経過した全国の特別養護老人ホーム2,000施設を無作為抽出し、アンケート調査を実施し、359施設から有効回答を得た。その結果、ショートステイは特養より1.5倍、転倒転落による骨折のリスクの高い実態が把握された。また、「情報通信技術」ではタブレット型端末を用いて、見守りシステムを構築し、高齢者および若年者に対して実証実験を行った。さらに福祉分野では、「安全マップ」については、対照的な2種の公園の調査を行った。また、「日常生活安心尺度」については、日常生活における安心感を測定する指標の作成を試みた。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
個別研究を健康・環境・福祉の3分野で行うため、2年目までは合同研究会を実施して相互理解を図り、3年目の平成23年度は個別研究をさらに発展させた。その結果、個別の研究において当初計画した研究内容の多くを達成している。
|
| Strategy for Future Research Activity |
今年度は最終年度にあたることと、本研究を進めるに当たり「健康・環境・福祉」の3分野で4年計画の3年目(昨年度)までの期間に、相互の理解を図りながら個別に進めてきた研究が一定の成果を上げていることから、今年度は各研究の学会発表や成果の全体取りまとめを中心に行う。なお、全体の取りまとめを具体的に進めるために、今年度は研究担当者による合同研究会を行う。
さらに、今年度の最後には、4年間の研究成果をまとめた報告書の作成を行う。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] Recent Advances on Model Hosts (Adv Exp Med Biol 710)2012
Author(s)
Komura, T., Ikeda, T., Hoshino, K., Shibamura, A., Nishikawa, Y.
Total Pages
136
Publisher
Springer Science, Amsterdam
-
-
-
-
-
-
-
-
-
