2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21300278
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
八木 年晴 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 教授 (90110759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 勝巳 高知大学, 教育研究部・医療学系, 准教授 (40197893)
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Keywords | ピリドキサミン / 糖尿病合併症 / 糖新生 |
Research Abstract |
研究代表者が考案した全酵素(4-ピリドキソラクトン転換)-HPLC法(Yagi, T.et al.J.Nutr.Sci.Vitaminol, 56, 157-163, 2010)により、鶏肝臓、鶏ささみ、卵黄、卵白、ニボシ、ニンジン、ニンニク中のビタミンB6化合物、特に、ピリドキサミンと、ピリドキサミン5-リン酸を正確に測定できた。これ等の内で鶏肝臓が最もピリドキサミンを多く(17.9nmol/g)含有しており、また、ニボシがピリドキサミン5'-リン酸を最も多く(22.9nmol/g)含有していることが分かった。糖尿病合併症の予防と治療に大量に投与される可能性のあるピリドキサミンの薬理効果をマウスを用いて調べた。ピリドキサミンを大量(200mg/日)に飲用させたマウスで糖新生関連タンパク質をコードする遺伝子の発現レベルに変化が認められた。Phosphoenolpyruvate carboxykinase, pyruvate kinase, pyruvate dehydrogenase kinase 4はピリドキサミン投与で有意に増加した。一方、peroxisome proliferator-activated receptor γ coactivator-1α, carbohydrate response element-binding protein, glucocorticoid receptor, glucose 6-phosphataseは有意に減少した。ピリドキサミン投与により、糖尿病は惹起されなかったが、マウスのグルコースクリアランスが低下した。また、ピリドキサミン投与によりピルビン酸からの糖新生活性が増加した。これらの結果はInt.J.Nutr.Vitaminol (2012)に印刷中である。使用する酵素の三次構造を明らかにできた。
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Research Products
(3 results)