2010 Fiscal Year Annual Research Report
専門教育のための視覚情報の構造化に基づく聴覚障害学生支援システムの検討
Project/Area Number |
21300286
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
加藤 伸子 筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (90279555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 一郎 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (00237182)
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Keywords | 聴覚障害 / 情報保障 / 字幕 / コミュニケーション支援 / 授業保障 |
Research Abstract |
聴覚障害者は,視覚情報のみにより全ての情報を得ているため,講義中は資料や字幕などの講義情報を目で追うだけで精一杯であり,講義の理解や重要部分の把握等が非常に困難である.本研究課題は,このような問題を解決するために,聴覚障害学生に提示される字幕を視覚的に構造化する手法を検討し,高等教育に適した聴覚障害学生への新しい情報保障システムの在り方を提案しようとするものである. 平成22年度は,字幕表示方式の基礎実験として,キーワードの表示方式を検討するため,キーワードの文字色比較実験を行った.比較実験として字幕の背景色を白,文字色を黒,キーワードの文字色を赤,青,緑の3種類として講義字幕のキーワード部分に色付けをして聴覚障害学生に提示した.順位付けの評価を行った結果,赤が好まれる傾向がみられた.また,講義資料よりキーワードを抽出した場合と講義字幕よりキーワードを抽出した場合のキーワードの量について比較を行った結果,字幕から抽出した場合にキーワード数が多くなることがわかった.このため,キーワードの違いによる基礎実験として,キーワード量を15%,30%,45%とかえて評価実験を行った結果,キーワード量として15%が望ましい傾向がみられた.キーワード量の評価結果からも,また,実際の講義での運用を考慮しても,講師が事前に準備する講義資料からキーワードを抽出するのが妥当であると考えられる. さらに不足するキーワードをその場で補う必要があるため,あらかじめ作成したキーワードリストに加えてリアルタイムに追加したキーワードを元に字幕中のキーワード部分に色付けをする字幕構造化システムの試作を行い,基本的な動作の検証を行った.
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Research Products
(1 results)