2011 Fiscal Year Annual Research Report
キットビルド方式による概念マップのインタラクティブ化に関する研究
Project/Area Number |
21300310
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
平嶋 宗 広島大学, 大学院・工学研究院, 教授 (10238355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟生 日出男 広島大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (20344830)
堀口 知也 神戸大学, 海事科学部, 教授 (00294257)
福永 良浩 九州産業大学, 経営学部, 講師 (10360299)
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Keywords | 概念マップ / インタラクティブ化 / Kit-Build方式 |
Research Abstract |
概念マップとは,概念を表すノードと関係を表すリンクによって構成される理解の外化表現の一つであり,本研究で目標とする概念マップのインタラクティブ化とは,学習者が作った概念マップを診断し,フィードバックを返せるようなソフトウェアを実現することである.本研究で実現を目指すキットビルド方式とは,概念マップ作成タスクを,(I)概念マップの構成要素を抽出する作業(分節化タスク),と(II)それら構成要素を組み立てる作業(構造化タスク),の二つに分けた上で,教授者側が用意した概念マップの構成要素(キット)を学習者に与えて,学習者にはそれらを組み立てる作業(ビルド)として概念マップ(学習者マップ)を作らせることである.ここで,「行われた授業についての理解を表明させる」のように,なんらかの意図を持って提供された情報についてどのように理解しているかを表明させることに利用目的を限定することで,教授者が理解目標としての概念マップ(目標マップ)を設定することが可能となり,この目標マップを分解したものとして学習者に提供する部品を用意することができる.平成24年度までに実現したシステムを用いた授業実践を試みた.具体的には,小学校の理科の授業において,キットビルド概念マップを用いた授業を行い,小学生により利用可能性と,その学習効果を確認した.さらに,マップの表現の複雑化も試みた.具体的には,リンクにラベルと方向を持たせたうえで,その診断機能を実現し,診断可能性についての実験的な検証を試み,その有用性を確認した.
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Research Products
(4 results)