2010 Fiscal Year Annual Research Report
博物館における複合現実感共用システムの構築と科学的思考の育成に関する縦断的研究
Project/Area Number |
21300319
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
近藤 智嗣 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 准教授 (70280550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 真 国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (90271494)
有田 寛之 国立科学博物館, 事業推進部, 専門職員 (70342938)
稲葉 利江子 京都大学, 大学院・情報学研究科・情報教育推進センター, 特定講師 (90370098)
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Keywords | ミクストリアリティ / ヒューマンインタフェース / 科学リテラシー / 縦断的研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は,1)複合現実感共用システムの構築,2)科学的思考を育成する学習プログラムの開発,の2つを実現することである.平成22年度は,1)の複合現実感共用システムについて2件の成果があった.一つは本研究で開発した恐竜の皮膚をパソコンで描き複合現実感で表示するWebシステムが宮崎県立総合博物館の常設展として採用されたこと.もう一つは,パソコンではなく紙に描いた恐竜の皮膚を複合現実感技術によってキャプチャし3D化して表示するシステムを開発したこと.そしてそれが2011年1月8日から2月13日に開催された静岡科学館の企画展「ジュラ紀の地球展」で採用され実証実験を行ったことである.2)については展示の実施として国内外ともに多くの成果があった.まず,先述の静岡科学館の企画展用に複合現実感によるアロサウルスのコンテンツを新規に制作し実証実験を行った.その他,複合現実感コンテンツ「よみがえる恐竜」の改訂を行い,次のとおり展示を実施した.ニューヨークのアートギャラリー(2010年5月),ロサンゼルスで開催されたコンピュータグラフィックスの学会SIGGRAPHおよびロサンゼルス近郊の日系書店(2010年7月),北九州自然史・歴史博物館(2011年2月),米国スミソニアン国立自然史博物館(2011年3月).また展示関係の学会での招待講演やデモとして,ロンドンのテートモダン美術館(2010年9月),日本展示学会シンポジウム(2010年12月)を行った.2010年3月のドイツでの展示からはじまり,平成22年度は国際的に博物館を中心に展開することができ,本研究の成果公開につながった.
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Research Products
(3 results)