2012 Fiscal Year Annual Research Report
脳神経科学と社会の相互作用──事例研究と枠組み構築──
Project/Area Number |
21300321
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐倉 統 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (00251752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 美也子 日本大学, 付置研究所, 教授 (00149337)
入來 篤史 独立行政法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, 象徴概念発達研究チーム・チームリーダー (70184843)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 脳神経倫理 / 科学技術社会論 / 参加型研究 / 国際情報交換 / 科学技術ガバナンス |
Research Abstract |
第一の柱である「脳科学の倫理」については、2011年度におこなった論点抽出ワークショップのデータを解析し、社会人と大学生とで萌芽的技術に対する肯定や受容の度合いが異なることが示唆された。このような相違を、萌芽的技術の社会的受容にどのように影響するか、研究開発の中流制御にどのように反映させるべきか、検討をおこなった。さらに詳細を把握するため、別財源によるアンケート調査の結果と合わせて比較考察を進め、科学コミュニケーション活動の展開に、聴衆の属性を考慮する必要性を強調した。一方、ワークショップやインタビューを重ねておこなうことができなかったのは反省点である。 第二の柱である「脳科学と社会」については、2011年度までに一定の進展をみたゲーム脳の言説分析と、学際研究としての脳科学の科学史的研究を踏まえつつ、日本の脳神経倫理の状況を総覧し、英文論文として刊行した。また、平成23年度に予定していたが大震災の影響で実行できなかった、ソウル国立大学の脳神経倫理研究グループとの連携による共同セミナーを開催し、韓国の状況についての情報を収集した。3.11大震災および福島第一原発事故も視野に入れた科学技術社会論的研究では、専門家の社会的な役割という観点から、専門的技能をより有効に社会的に活用する仕組みの重要性を抽出し、和文論稿として刊行した。 学際研究としての脳科学の特徴の分析については、2011年度におこなった理化学研究所脳科学総合研究センター(BSI)の設立過程調査を踏まえ、日本の脳神経科学の歴史や社会・文化状況を考慮した脳神経科学のあり方、脳神経倫理のあり方を検討した。とくに、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学の脳神経倫理研究コアとの研究交流を実施し、脳神経倫理先進国であるカナダの実情を調査することで、日本の状況に適した脳神経倫理推進の体制を考察し、和文論文として刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(23 results)
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[Journal Article] Atlas of the developing brain of the marmoset monkey constructed using magnetic resonance histology2013
Author(s)
Hikishima K., Sawada K., Murayama A.Y., Komaki Y., Kawai K., Sato N., Inoue T., Itoh T., Momoshima S., Iriki A., Okano H.J., Sasaki E., Okano H.
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Journal Title
Neurosci
Volume: Vol.230
Pages: 102-13
DOI
Peer Reviewed
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