2009 Fiscal Year Annual Research Report
畑地土壌管理が窒素循環と亜酸化窒素の動態に及ぼす影響の解析
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21310003
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| Research Institution | Ibaraki University |
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Principal Investigator |
太田 寛行 Ibaraki University, 農学部, 教授 (80168947)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成澤 才彦 茨城大学, 農学部, 准教授 (90431650)
小松崎 将一 茨城大学, 農学部, 准教授 (10205510)
加藤 亮 茨城大学, 農学部, 准教授 (10302332)
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| Keywords | 亜酸化窒素 / 温室効果ガス / 脱窒性糸状菌 / 不耕起栽培 / カバークロップ / 糸状菌内生細菌 |
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| Research Abstract |
本年度は、第1副課題、「畑地の土壌管理条件(耕起と不耕起、カバークロップ冬季栽培の有無、窒素施肥形態の違いなど)が土壌窒素の収支バランスとN_2O発生へ及ぼす影響の総合的な分析」において、茨城大学農学部附属フィールドサイエンス研究センター内の畑地土壌を対象として、N_2O発生の日内変動に重点をおいて調査した。その結果、N_2O発生は夜間に低く、日中の午後に高くなる傾向を観察した。この結果の季節変動性を現在、分析している。第2副課題、「N_2O生成微生物の動態解析」では、qPCR/T-RFLP法によって、土壌管理条件と糸状菌の動態変化の関係を追究した。その結果、冬期カバークロップ(ライ、ヘアリーベッチ)が糸状菌群集構造に与える影響が大きいことを明らかにした。この結果の一部は、日本微生物生態学会第25回大会で発表し、論文化したものを国際的学術雑誌に投稿した。第3副課題、「脱窒性糸状菌の分離と同定」では、窒素肥料施用を制限した畑地で優勢となる糸状菌を分離して同定し、N_2O生成活性を有することを明らかにした。さらに、その糸状菌の菌糸には細菌が内生することも明らかにした。この結果は、日本土壌微生物学会2009年度大会と国際環境生物地球化学シンポジウムで公表した。また、結果の一部をまとめた論文を国際的学術雑誌に投稿した。第4副課題の「熱帯土壌での調査」では、バングラデシュ・ラシャヒ大学のハビブル・ラーマン教授と研究打合せを行い、バングラデシュの農地土壌におけるN_2O生成微生物の動態調査の計画立案を行った。
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