2012 Fiscal Year Annual Research Report
オゾンとCO2が日本の主要樹木のテルペン類放出に及ぼす影響
Project/Area Number |
21310026
|
Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
谷 晃 静岡県立大学, 環境科学研究所, 准教授 (50240958)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 創平 静岡県立大学, 融合科学研究科(研究院), 准教授 (70372836)
東野 達 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (80135607)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 二酸化炭素 / オゾン / 広葉樹 / 針葉樹 / イソプレン / モノテルペン / インベントリ |
Research Abstract |
本研究の目的は,CO2とオゾンが植物のテルペン類放出におよぼす長期影響を明らかにし,気候変動にともなう植物からのテルペン類放出量の推定モデルの構築に必要なデータを取得することである.具体的には以下のようになる. (1)オープントップチェンバーを用いたオゾンとCO2の複合暴露システムの開発 (2)オープントップチェンバーを用いたオゾンとCO2の複合暴露実験(コナラ属樹木,ヒノキ) (3)CO2とオゾンの濃度変動に伴う日本の主要樹木からのテルペン類放出量変化の予測 2010年の曝露実験には、イソプレン放出種であり日本の主要な広葉樹種である、ミズナラ(Quercus crispula)の樹高70 cmの苗を用いた。2011年の曝露実験にはスギ(Cryptomeria japonica)の実生苗を、2012年の実験にはクローン苗を用いた。処理区の設定は、二酸化炭素濃度が大気濃度区と800 ppmの高濃度区の2段階とした。オゾン濃度は活性炭フィルタでオゾンを除去したフィルタ区、大気濃度区と大気濃度+40 ppbの高濃度区の3段階とした。3年間の曝露実験で、針葉樹、広葉樹とも、二酸化炭素濃度上昇によってイソプレンおよびモノテルペンの放出速度が高まることを明らかにした。オゾン濃度上昇に対しては、これらの放出速度は低下した。暴露実験により得られた結果からイソプレンとモノテルペンの広域放出量にCO2およびオゾンの濃度変動が与える影響を推定した。計算対象領域は近畿地方とし各1kmメッシュの時間別放出量をインベントリーモデルを用いて推定した。CO2とオゾンの濃度上昇が、近畿地方の森林からのテルペン類年間放出量におよぼす影響を定量的に解析できた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)