2009 Fiscal Year Annual Research Report
加速器を用いたホウ素中性子捕捉療法のためのターゲット冷却システム開発と線量評価
Project/Area Number |
21310039
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
星 正治 Hiroshima University, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (50099090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHUMADILOV Kassym 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (40530770)
遠藤 暁 広島大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90243609)
石川 正純 北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (80314772)
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Keywords | BNCT / 冷却システム / Liターゲット / 加速器 / 中性子線量 |
Research Abstract |
1.ターゲット冷却システムの設計と製作を行った。水冷法であり銅にリチウムを蒸着または貼り付け、その銅を後方から水で冷却する。水と接する面は平面では目的とする2.5MeV,20mA陽子による50kWの発熱に対しては十分な冷却が出来ない。構造解析コードを用いて、ターゲットの熱および寿命と構造材の強度に着目した冷却システムを検討し、設計し製作した。そのなかにはLiターゲットの寸法や冷却水の流路の寸法、流速などの検討が含まれる。設計した冷却システムについて、照射場のBNCT適用性を、中性子γ線輸送計算コードPHITSを用いて計算を行った。 2.中性子発生装置は放射線医学総合研究所の3MV,2mA静電型陽子線加速器で試験の準備を行った。また線量計測のため、IC-17,IC-17G電離箱を購入し放医研のCo-60照射装置で校正を行った。 3.今後購入予定のボロン入りのポリエチレン(IC-17PB)とボロンの入っていないポリエチレン(IC-17P)の電離箱でも校正と測定を行う。これらは新たに考案した4電離箱方式で、(1)速中性子、(2)熱中性子、(3)ガンマ線、(4)(n,a)反応の線量をリアルタイム測定で可能にするためである。そのためPHITSコードを使った計算を行い可能であることを計算した。 4.また、より小型のIC-18シリーズで同様の計測法の開発を進める。SOF検出器により患者の治療部位に貼り付けてリアルタイムで実測可能な測定法との比較のための準備をした。同様に金の放射化による熱外中性子の測定(従来法)との比較のための準備をした。 5.ボナーボール法による中性子スペクトル測定系の大強度用システムの検討を行った。 6.ガンマ線の測定には従来からの方法である熱蛍光法(TLD)との比較について検討した。
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Research Products
(4 results)